CFAに合格するには関数電卓を使いこなす必要があります。このページで使い方について学んでおきましょう。
Contents
どうして関数電卓が必要なのか
複雑な計算に対応するため
CFA試験では関数電卓を用いて計算することを前提とした問題が出ます。例えば、債券価格の計算やキャッシュフローが与えられた上での現在価値の計算です。関数電卓を使いこなせないと解けない問題が多く出てきますので、CFA試験に合格するためには必須になります。
効率的に計算問題を解くため
関数電卓には様々な機能が備わっています。例えば、Store機能(STO)やRecall(RCL)機能です。この機能を用いると数値の保存と読込が出来るようになり、わざわざ途中の計算結果を紙に書き残す必要がなくなります。その他、関数電卓にはうまく使いこなすと効率的に問題を解けるようになる機能が多いので、是非身に付けて当日の試験を有利に進めましょう。
試験会場に持ち込み可能な関数電卓は
Texas Instruments BA II Plus と Hewlett Packard 12C
CFA協会が指定する関数電卓は、「Texas Instruments BA II Plus」 と 「Hewlett Packard 12C」です。このサイトでは、操作が簡単な Texas Instruments BA II Plusをお勧めさせて頂きます。これら以外の関数電卓は試験会場に持ち込みが許可されていません。指定の関数電卓をお持ちでない方は早速購入しておきましょう。
試験途中に電池切れや不具合が起きるケースに備えて
関数電卓は二つ用意しておきましょう。ボタン電池とドライバーがあれば電池が切れた時に交換することが出来ますが、当日の試験時間を1秒でも有効に使うため、関数電卓を二つ購入してリスクヘッジに備えておくと良いでしょう。試験会場に行くと分かりますが、多くの方が二つの関数電卓をお持ちです。
関数電卓の使い方について
問題を解きながら覚えるのが一番早いと思いますが、ここでざっと学んでおきましょう。一度に覚える必要はありません。じっくり着実に身に付けていきましょう。
初期設定対応
支払いキャッシュフロー回数期間の変更
1年間の支払いキャッシュフロー回数を1回に変更しておきましょう。
(矢印をクリックしてスライドショーを進めてください)
小数点の位置変更
小数点の位置を小数点4桁までの表示に変えておきましょう。
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キャッシュフローの発生を年初(BGN)と年末(END)で切り替え
計算をする上でキャッシュフローが年の初めに発生するのか最後に発生するのかで計算結果は変わります。都度、以下手順で変更する必要がありますので気をつけましょう。
(矢印をクリックしてスライドショーを進めてください)
債券価格関連計算
額面$1,000(FV=1,000)、3年物割引債(N=3, PMT=0)、利率8.5% (I/Y=8.5)、の債券価格(PV)を求める場合。
債券を構成する要素としては、満期、額面、クーポン、価格、利回りがあります。例えば、以下のケースで見てみましょう。
矢印をクリックしてスライドショーをご覧ください。計算手順を追っていきましょう。
計算が終わったら、以下の手順でパラメーターを消去するようにしましょう。
他の問題を解く際にパラメーターが残っていると正しい答えが出ないので気をつけましょう!
キャッシュフロー現在価値関連計算
以下のようなキャッシュフローを持つ商品に投資した場合の現在価値とIRRを関数電卓で計算してみましょう。(矢印をクリックしてスライドショーを進めてください)
Year | Cash Flow | 説明 |
0 | $(100,000) | 初期投資として$100,000を拠出 |
1 | 20,000 | 1年目に20,000の収入 |
2 | 40,000 | 2年目に40,000の収入 |
3 | 60,000 | 3年目に60,000の収入 |
現在価値を算出 (割引率10%)
IRRを算出
こちらも計算が終わったら以下手順でパラメーターを消去するようにしましょう!
知っていたら便利機能
計算結果の登録と呼び出し
計算した結果を登録して後で必要な時にその結果を利用できます。
(矢印をクリックしてスライドショーを進めてください)