CFA Level I

CFA試験の最低合格点(Minimum Passing Score : MPS)がどのように決まるのか?

CFA試験が終わった後にどのように採点されるか、そして、最低合格点がどのように決まっているかを眺めていきましょう(Computer Based Test採用前の記事になりますが原則は変わらずです)。

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試験終了後の採点について

試験が終了して、CFA協会に答案が到着すると出席者名簿と照合され、採点準備に入ります。先ず始めにマークシート形式試験の機械による採点が行われます。この際、破損した用紙のチェックや、受験者の解答用紙の約5%に相当するランダムなサンプルチェックを行うなど、様々な品質管理プロセスが行われます。例えば、試験内容に関連する苦情調査を行います。問題内容が紛らわしい場合や、解答する上で不公平であると判断される場合には、全ての解答者にポイントが与えられることになります。

記述式問題(Level III試験午前問題)に関しては、近年では世界中から600名以上のチャーターホルダーが米バージニア州のCharlottesvilleに1~2週間滞在し、採点を行いました。各採点者は採点に関して、評価の方針・手順、及び、各種対応テクニックについてトレーニングを受けます。採点センターへのアクセスは厳重に監視されており、採点者のみが試験を確認することが許されており、採点者は指定された問題のみを採点することが出来ます。一貫性のある正確な採点を保証するために、管理者は詳細な統計報告書をタイムリーに受け取ります。

一度、全ての試験が採点された後、スコア分布の約50%の中間部分の答案について、異なる採点者により、全体を再採点します。その際、得点が一致しない問題については、最終的な得点を決定するため、改めて3回目の採点が行われます。

合格最低点(Minimum Passing Score)

基準の設定(Standard Setting)

1996年以来、CFA協会では最低合格点(MPS)を設定する際に、修正アンゴフ法と呼ばれる手法を利用して来ました。この修正アンゴフ法は、資格認定プログラムでは最も有名で、最も広く使用されている標準的な設定法になります(ご参考:修正アンゴフ法に関する説明動画はこちらを参照下さい)。ポイントは、事前に複数の有識者が集まって試験を受験し、難易度や期待値を踏まえて、合格最低点の参考値を導き出しているという点です(試験実施前から水準感は予め定められているということ)。もちろん、最終的には後述の理事会で試験結果を踏まえて総合的に決定されますが、この参考値が重要な指標として利用されます

合格最低点の設定(Setting the Minimum Passing Score)

合格最低点(MPS)は、試験と利益相反が無いCFA協会の理事会メンバーにて設定が行われます。大体、試験の約6週間後にLevel IとLevel IIの合格最低点が決定され、Level IIIは試験の約7週間後に決定されます。毎年、合格率は変動する可能性がありますが、これは理事会の目的が、年度を超えて一貫した標準的なコンピテンシーレベルを要求することであるからです。理事会は、試験の難易度と受験者の能力を評価し、これらの要因に関連する入手可能な全ての情報を考慮します。その際の重要なインプットは上記で記載した標準アンゴフ法による結果になります。最終的に理事会で決定される際には「CFA試験合格最低点設定のための指針(こちら)」の指針に沿って決定がされます。

合格率(Pass Rates)

理事会にてMPSが決定された後、CFA協会は試験結果の作成プロセスに入ります。合格率は、実際に試験を受けた受験者から計算されます。毎年、登録した受験者の約25%が受験しない(つまり不参加)です。

合格率の低下は、受験者層の拡大とそれに関連した学歴・職歴の変化、受験者の準備状況などが反映されています。受験者は、試験の約2ヶ月後に試験結果を受け取ります。受験者には試験結果が電子メールで送付され、CFA協会のウェブサイトでも閲覧することができます。

CFA協会はスコアを「合格」または「不合格」として掲載し、受験者には強みと弱みを見極めるのに役立つトピック分野や各問題でのパフォーマンスを表示します。受験者は、トピック別の得点が50%未満か、50%以上70%未満か、70%以上かを知ることができます。

各レベルの不合格者の合計数を10グループまたはスコアバンドに分け、受験者はすべての不合格者と比較してどのような成績を収めたかを見ることができます。最高のスコアバンドは、MPSに近いことを示しています。

CFA協会では、試験実施機関内や試験間のパフォーマンスの比較を避けるために、MPS や個々のスコアを公表していません。試験の主な目的が、受験者が専門職のコンピテンシーの為に確立された基準を満たしていることを証明する機会を提供することであるからです。

試験結果の発表後、合格できなかった受験者は、有償にはなりますが試験の再集計を受けることができます。試験スコアの再集計プロセスでは、CFA協会のスタッフが手動でスコアが正しく記録され、追加されているかどうかを確認します。

出所:CFA協会サイト(リンク)を参考にサイト運営者編集

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