TOKEN2049

【TOKEN2049】展示企業から分かるWeb3の最新トレンド

2023年9月13日〜14日にシンガポールで世界最大級のWebイベントTOKEN2049が開催されました。界隈のトレンドを掴むため、Googleスプレッドシートに企業名/プロジェクト概要を纏めましたので、皆様に紹介致します。

展示企業から分かるWeb3の最新トレンド

①Layer1/2プロジェクトや暗号資産取引所は依然として主要な存在、一方暗号資産ペイメントプロジェクトが増加傾向

展示企業は全体で250。Layer1/2系プロジェクト(12.4%)や暗号資産取引所(9.6%)が上位を占めるのは従来通りの傾向ですが、暗号資産で法定通貨建決済を可能にするペイメントソリューション: CaaS(Crypto As A Service)やそれら技術を利用した暗号資産カードなど、暗号資産のペイメントプロジェクト(8.4%)が増えていたのは印象的でした。

②エンタープライズ向けの暗号資産管理ソリューションが成長中

また、個人向けだけでなく複数人管理を前提とした法人向け暗号資産ウォレット(6.4%)や機関投資家向けの総合的なデジタル資産管理プラットフォーム(4.4%)など、よりエンタープライズを対象とした暗号資産管理ソリューションが増えている点は指摘可能かと思います。

他にも企業が重要視するセキュリティ/コンプラ(5.2%)面に特化したソリューションや、クラウドや通信インフラ(3.2%)の他、秘密鍵管理から暗号資産OTC取引含めたカストディサービス(2.4%)など、法人企業によるWeb3アダプション時に必要なインフラ面のトレンドが感じられました。

③エンタメ系プロジェクトとエンタープライズ関与の増加

個人向けのアプリケーションで言えば、Gamefi/メタバースなどエンタメ系プロジェクト(3.2%)やそれを取り纏めるGamefiプラットフォーム(2.0%)などが挙げられますが、今回参加していたプロジェクトには上場企業の子会社が出資する大型プロジェクトなども散見され、エンタープライズが絡んだプロジェクトも増えてきた印象です。

④Defi領域では、マルチチェーンイールドアグリゲーターやノンカストディアルDEXが新たなトレンドか

Defi領域では、デリバティブを活用したエキゾチック型オプション戦略などヘッジファンドがとる投資戦略へStakingして投資可能なマルチチェーン型のイールドアグリゲーター(2.0%)やFTX破綻の流れを受けたノンカストディアル型の暗号資産取引所(現物/先物含む):DEX(2.0%)が展示されておりました。また、ディストレス型投資(市場価値は低いが本源的な価値はあると思われるトークンを活用)のプロジェクトもあり新しい仕組みだと感じました。

⑤Web3領域のSNSプロジェクトとマスアダプションに向けた広告/マーケティングモデル

その他、Web3領域におけるコミュニティ運営やソーシャルネットワークを対象としたSNS系プロジェクト(2.8%)が複数見受けられ、既存のDiscord, Telegram, X, 及びWalletを組み合わせた界隈内でのコミュニケーション・資産管理(NFT/トークン)へのペインポイント解消とマスアダプション化によるそこでの新たな広告/マーケティングモデルを模索する姿も垣間見れました。

⑥7つの日系プロジェクトが参加

今回参加していた日系プロジェクトは、合計7つありました。Layer1系プロジェクトが2件、Defi(イールドアグリゲーター)が2件、Gamefi/Metaverseが1件、Web3系SNSが1件、そして、DAO紹介が1件でした。それぞれどのプロジェクトなのか是非Googleスプレッドシートをご覧になって確認してみてください。

(バックデータ:Googleスプレッドシートが必要な方はXにてDM下さい!)

https://twitter.com/TipsCfa/status/1702922252847878384?s=20

以上、展示企業から分かるWeb3の最新トレンドでした。他の投稿ではテーマに沿った登壇イベントの内容や要点をまとめていければと思います。

あよもてぃ
あよもてぃ
引き続き、宜しくお願いします!