昨今、US-CPAの受験を終えてからCFA試験に挑む方が非常に多く、US-CPAとCFAで重複している箇所を知りたいというニーズが多い為、この投稿で解説致します。
US-CPA学習中からCFAを意識することで、より効率的にCFA合格を勝ち取ることができます。
英語×会計×金融を掛け合わせたプロフェッショナル人材としてグローバルで活躍していきましょう!
Contents
そもそもなぜUS-CPA取得者がCFA試験を目指すのか?
一般的にCPA資格は、監査法人や経理財務部門に限定されがちですが、CFAを併せ持つと投資銀行、CFO・経営企画職、アセットマネジメント、Private Equity、Venture Capital、リサーチなど、キャリアの選択肢が一気に広がります。
特に年収アップを目指す際、金融領域への転職を考えることが多いですが、その際、US-CPAにCFAを掛け合わせることでキャリアアップを目指す方が多いです。
CFAに関して詳しい情報はこちらの記事をご覧ください。

US-CPAと重複している箇所を確認
US-CPAのカリキュラム(出所:Blueprint)を参考に確認致しました。
勉強を進める上で意識しておくと、より効率的にCFA試験の学習が可能となります。
Auditing and Attestation (AUD)
Assessing Risk and Developing a Planned Response
・Understanding an entity and its environmentの中で取り上げられている、External Factors(CFA : Economics)とInternal Factors(CFA : Corporate Issuers)に重複箇所あり。景気循環の話題やコーポレートガバナンスの話題など。
・Assessing and responding to risks of material misstatement, whether due to fraud or errorの不正リスク要因(プレッシャー・インセンティブ・機会)箇所がCFAのFinancial Statement Analysisの一部と重複。財務分析における不正分析の箇所など。
Financial Accounting and Reporting (FAR)
・ほぼ全項目がCFA:Financial Statement Analysisと重複。FARで扱う株式や債券などの貸借対照表上の会計処理を学ぶことで、CFAで取り扱われるEquity InvestmentやFixed Incomeに関する基本的な前提知識も学ぶことが可能。
・尚、US-CPAでは、米国会計基準のみを扱いますが、CFAではIFRSベースの論点も取り上げられている点は異なります。
・2024年以降、CFAでは基本的な財務諸表に関する論点は「事前知識(Prerequisite)」として理解している前提でカリキュラムが組まれている為、US-CPAのFARの知識があることで、かなりスムーズにCFA試験に挑むことができます。弊社受講生でもUS-CPA取得者の合格率は非常に高いです。
Taxation and Regulation (REG)
・大きく被っている箇所は特に無し
Business Analysis and Reporting (BAR)
Business Analysis
・CFAのFinancial Statement Analysisの財務諸表分析箇所やEquity Investmentの企業価値分析、Corporate Issuersの資本構成や資本コストなどの箇所、Economicsの経済分析箇所と重複。
Technical Accounting and Reporting
・CFAのFinancial Statement Analysisのリース会計、連結会計、のれん(減損含む)、株式報酬、また、デリバティブのヘッジ会計箇所とCFAのDerivativesが全般知識として重複。
Information Systems and Controls (ISC)
・大きく被っている箇所は特に無し
Tax Compliance and Planning (TCP)
・大きく被っている箇所は特に無し
結論:まとめ
US-CPA取得後にCFAを目指す方は、選択科目はBARを選ぶようにしましょう。Financial Statement Analysis / Corporate Issuers / Equity Investment / Derivativesなどの箇所で重複箇所があります。逆にISCやTCPでは重複箇所はぼぼありません。
FARはCFAのFinancial Statement Analysisとほぼ被っていますので、しっかり学習をしておきましょう。AUDは一部EconomicsとCorporate Issuersの科目と被っています。REGは重複箇所はほぼありません。
いかがでしたでしょうか。US-CPA学習中の方はぜひ参考にしてみてください。CFAに興味を持たれましたらこちらの記事をご確認ください!

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