【事業会社×CFA®︎】事業会社勤務の方がCFA®︎試験に挑む理由|経営企画・M&A・IR・財務・資金調達の現場で効く「投資家の言語」

事業会社(メーカー・商社・サービス・IT・インフラなど、金融機関以外の会社)にお勤めで、CFA®︎(米国証券アナリスト)に挑戦する方が増えています。きっかけは、経営企画でM&Aの実務を任された、IR担当として海外の機関投資家と向き合うことになった、財務部で資金調達を担当し金融機関と対等に交渉したい、経理から財務・戦略投資へ軸足を移したい――といった「今の仕事の現場」にあります。
共通しているのは、相手(投資家・買い手・売り手・金融機関)が使っている「投資の言語」を、自分も体系的に身につけたいという動機です。この記事では、事業会社の皆さんがCFA®︎を受験する理由を業務別に整理し、金融機関の方とは違う「事業会社ならではの効き方」、実際に働きながら合格された方々の対談、そして始め方までをまとめます。
結論:事業会社でこそ、CFA®︎は「希少な共通言語」になる
金融機関では、CFA®︎の学習内容(バリュエーション、財務諸表分析、ポートフォリオ理論、デリバティブ、倫理基準)は「周りの多くが知っていること」です。一方、事業会社では、同じ内容を体系的に語れる人は部署に一人いるかどうか。だからこそ、事業会社の中でCFA®︎の知識は「希少な共通言語」として際立ちます。
経営企画がM&Aで相手方のファイナンシャルアドバイザーと交渉するとき、IRが海外の機関投資家からWACCや資本配分について問われるとき、財務部が銀行や証券会社と調達条件を詰めるとき――テーブルの向こう側にいるのは、まさにCFA®︎のカリキュラムで学ぶ内容を日常業務にしている人たちです。彼らと同じ言語で、同じ前提で議論できることが、事業会社側の交渉力と説得力を大きく変えます。
そしてもう一つ。事業会社では、CFA®︎は「転職のための資格」である前に、社内で行きたい部署へ異動するための、最も分かりやすいアピール材料にもなります。後ほどご紹介する合格者の中には、実際にCFA®︎をきっかけに希望する財務戦略部への異動を実現した方もいらっしゃいます。
事業会社勤務の方がCFA®︎を受験する4つの理由(業務別)
FA-Academyの受講生・合格者の中で、事業会社にお勤めの方の動機は、担当業務ごとに大きく4つに分かれます。ご自身の状況に近いものから読んでみてください。
① 経営企画・M&A担当:買収価格の「根拠」を自分の言葉で語りたい
経営企画でM&Aや戦略投資を担当すると、DCF法によるバリュエーション、類似企業比較(マルチプル)、シナジーの定量化、買収後の資本コスト(WACC)の変化、のれんの会計処理といった論点に必ず直面します。多くの場合、投資銀行やFAS(ファイナンシャル・アドバイザリー)のアドバイザーが計算した数字を受け取る立場ですが、「この割引率は妥当なのか」「このマルチプルの選び方に恣意性はないか」を自分で検証できなければ、経営会議で説明責任を果たせません。
CFA®︎のカリキュラムは、Level 1で企業財務(Corporate Issuers)と株式評価の基礎、Level 2でDCF・残余利益モデル・プライベート企業の評価、M&Aと企業再編の分析、Level 3でポートフォリオ全体の資本配分と、まさに「買い手側の投資判断」を体系的に扱います。海外案件であれば、相手方が使うのはCFA®︎の英語の用語そのものです。
② IR担当:海外の機関投資家・アナリストと同じ目線で対話したい
IR部門で海外投資家とのミーティングを重ねると、「相手が本当に知りたいことを理解し、同じ目線で対話できているか」という問いに必ず突き当たります。海外の機関投資家やセルサイドアナリストの多くはCFA®︎ホルダーであり、彼らの質問はROIC、フリーキャッシュフロー、資本配分、株主還元の考え方、ESGの財務への織り込み方など、CFA®︎のカリキュラムに沿った枠組みで組み立てられています。
相手の質問の「背景にあるフレームワーク」が分かれば、答えの質と説得力が変わります。証券アナリスト(CMA)を取得したうえで、さらに海外投資家との対話のためにCFA®︎へ進むIR担当者が多いのはこのためです。IR職への転職を考えている方は、IR担当への転職にCFA®︎が効く理由もあわせてご覧ください。
③ 財務・資金調達担当:金融機関と「対等に」交渉したい
財務部で資金調達を担当すると、銀行との借入条件(スプレッド、コベナンツ、期間)、社債や劣後債の発行条件、格付との関係、金利・為替のヘッジ(スワップやオプション)、そして最適資本構成の議論が日常になります。ここでの交渉相手は、銀行・証券・保険・アセットマネジメントの各社で、いずれも金融のプロフェッショナルです。
「提示された条件が市場対比で妥当か」「ヘッジの時価やリスクを自社の言葉で説明できるか」――こうした判断を金融機関任せにせず、自分の側から論点を立てて交渉するための土台が、CFA®︎の債券(Fixed Income)、デリバティブ、企業財務の知識です。財務担当者にとってCFA®︎は「金融機関の担当者が何を考えて条件を出しているか」を読み解く辞書のような役割を果たします。
④ 経理・事業管理から、財務・戦略投資へキャリアの軸足を移したい
経理や事業管理で長く経験を積んだ方が、「決算を締める側」から「資金繰り・資金調達・投資判断をする側」へ軸足を移したいと考えたとき、会計の知識だけでは足りない部分が明確になります。それが、価値評価とリスク・リターンの考え方、つまり「ファイナンス」です。
US-CPAや簿記、証券アナリスト(CMA)をすでにお持ちの方がCFA®︎へ進むケースが多いのも、この理由からです。会計で「過去の数字を正しく記録する力」を身につけた方が、CFA®︎で「将来の数字を評価し、意思決定する力」を加えると、事業会社の中で担える役割が一段広がります。US-CPAとの関係はUS-CPAとCFA®︎の違いと組み合わせで詳しく整理しています。
なぜ「金融機関の人」より「事業会社の人」にCFA®︎が効くのか
CFA®︎はもともと運用会社や証券会社のアナリスト・ファンドマネージャーのための資格として知られています。しかし、事業会社の皆さんにとっては、金融機関にお勤めの方とは違う3つの効き方があります。
事業会社ならではの3つの効き方
- 希少性が高い:金融機関では「持っていて当然」に近い知識が、事業会社では「部署に一人」の専門性になる。会議での発言の重みが変わる。
- 社内異動の材料になる:転職せずに、経営企画・財務・IR・海外事業投資など希望する部署への異動をアピールできる。人事や上司に対して「本気度」を客観的に示せる。
- 相手側の思考が読める:投資家・アドバイザー・金融機関という「テーブルの向こう側」が使うフレームワークを学ぶため、交渉や説明で相手の一手先を想定できる。
さらに、事業会社の方は「自社という具体的な題材」を持っている点で学習面でも有利です。テキストの資本コストやキャッシュフロー予測を、自社の決算や自分が関わった案件に当てはめながら学べるため、理解が速く、記憶に残ります。総合商社での活かし方は総合商社でCFA®︎が武器になる理由でも取り上げています。
事業会社の実務とCFA®︎カリキュラムの対応表
「自分の業務のどこにCFA®︎が効くのか」を具体的にイメージできるよう、代表的な業務とCFA®︎の学習分野を対応させました。
| 事業会社での業務 | 直面する論点 | 対応するCFA®︎の学習分野 |
|---|---|---|
| 経営企画・M&A | DCF・マルチプル評価、シナジー、WACC、のれん | 企業財務(Corporate Issuers)、株式評価(Equity)、財務諸表分析(FSA) |
| IR・広報 | ROIC、資本配分、株主還元、ESGの財務影響、投資家の質問の意図 | 株式評価、企業財務、倫理基準、ポートフォリオ運用(投資家側の視点) |
| 財務・資金調達 | 借入・社債の条件、格付、金利/為替ヘッジ、最適資本構成 | 債券(Fixed Income)、デリバティブ、企業財務 |
| 経理・事業管理 | IFRS/US GAAPの読み解き、事業別のROIC管理、投資回収判断 | 財務諸表分析、企業財務、定量分析(Quantitative Methods) |
| 海外事業投資・出資先管理 | 海外子会社の企業価値、為替リスク、少数株主持分の評価 | 株式評価、経済学(Economics)、オルタナティブ投資 |
| 企業年金・財務企画 | 年金資産の運用方針、資産配分、運用機関の評価 | ポートフォリオ運用、資産配分(Level 3) |
各レベルの出題範囲と学習の進め方はCFA®︎ Level 1の全体像、試験制度の全体はCFA®︎試験の完全ガイドをご覧ください。
事業会社で働きながらCFA®︎に合格された方の声(対談動画)
ここからは、事業会社にお勤めのまま、働きながらCFA®︎に合格された方々の対談動画をご紹介します。経営企画、財務戦略、IR、経理と、この記事で取り上げた4つの立場がそのまま揃っています。動機や学習法が、ご自身の状況と重なる部分が多いはずです。
Nさん(事業会社・経営企画/戦略投資・US-CPA保有)Level 1 合格
大手事業会社グループの子会社に出向し、経営企画と戦略投資を担当。過去に財務・経理部や海外出資先の管理を経験し、「将来的に財務責任者も選択肢に」と考える中で、US-CPA・MBAの次に足りないものとして「ファイナンスの深掘り」を選び、CFA®︎受験を決意。夏休みを使った高速インプットと、決算期を避けたスケジュール設計で合格されました。
▶ 対談記事:【短期集中】高速インプットで合格まで辿り着いたLevel 1合格体験談
まつさん(事業会社・財務戦略部)Level 2 合格
社費留学で不動産やバリュエーションを学ぶ中でCFA®︎に興味を持ち、帰国後に配属された部署から「学んだ内容を活かせる部署へ異動したい」という思いで受験を決意。「CFA®︎は転職の文脈で語られがちだが、社内で自分が行きたい部署へのアピールにも非常に良い資格」と語り、実際に希望していた財務戦略部への異動を実現されました。再チャレンジで掴んだLevel 2合格の過程は、決算期と学習の両立に悩む方に特に参考になります。
▶ 対談記事:事業会社勤務(財務戦略部署)/海外留学経験/CFA®︎ Level 2合格
Midoriさん(事業会社・IR広報・US-CPA/証券アナリスト保有)Level 2 合格
社会人5年目で事業会社の広報IRを担当。上司の勧めで取得したUS-CPAに続き、「英語で学べる関連資格」を探す中でCFA®︎に出会い、証券アナリスト(CMA)よりも「箔が付く」と感じて受験を決意。独学での不合格を経て、日本語でインプットできる教材に切り替え、リベンジ合格されました。IR担当としてUS-CPA・CMA・CFA®︎をどう組み合わせたかが分かる対談です。
▶ 対談記事:【効果的な学習方法とは?】Level 2リベンジ合格(事業会社IR広報)
YYさん(メーカー・IR担当・証券アナリスト保有)Level 1 合格
メーカーのIR担当として、「IR担当者としてのスキルアップと差別化」、そして「証券アナリストで学んだ内容をもう一段深めて、特に海外の投資家と接していきたい」という思いから受験を決意。iPadと生成AIを使い、通勤時間と昼休みを学習に充てる「最強装備」で、5ヶ月の学習期間で合格されました。海外投資家対応を意識するIR担当者の方に、動機も学習法もそのまま参考になります。
▶ 対談記事:【IRプロ】メーカーIR・生成AI活用のLevel 1最短合格法
Ryunosukeさん(事業会社・経理部・US-CPA保有)Level 1 一発合格
新卒から7〜8年、一貫して事業会社の経理を担当。「将来は経理ではなく財務側に軸足を移し、資金繰りや資金調達の領域を扱えるようになりたい」「経理職だけで続けることに行き詰まりを感じ、突破口が欲しかった」という動機でCFA®︎を選びました。US-CPAとの親和性からCFA®︎を選んだ経緯や、経理経験者がどこでつまずき、どう乗り越えたかが語られています。
▶ 対談記事:【事業会社経理部】CFA®︎ Level 1一発合格の極意
このほか、技術職からメーカーのIRに異動し、子育てと両立しながら合格されたことらさんの合格体験談も、「投資家と同じ目線で対話できているか」という問いからCFA®︎に向かった経緯が語られています。他の合格者の対談は合格体験談の一覧とYouTubeチャンネル(@cfa_tips)でご覧いただけます。
事業会社勤務ならではの壁と、その乗り越え方
事業会社の皆さんには、金融機関の受験者とは少し違う壁があります。合格者の対談から見えてきた3つの壁と、その乗り越え方を整理します。
壁①:決算期・案件のピークと学習が重なる
四半期決算、予算策定、株主総会、M&A案件の佳境など、事業会社の繁忙期は読みやすい反面、そこでは学習がほぼ止まります。合格者に共通するのは、「止まる時期」を最初から織り込んで、その前後に学習の山を置くことです。Nさんは中間決算後の3ヶ月に集中し、夏休みをインプットに充てました。まつさんは出社前の朝3時間を固定枠にしました。試験日程は複数の時期から選べるため、自社の繁忙期と重ならない受験時期を選ぶことが最初の設計になります。受験時期の選び方はCFA®︎はいつ受けるべきかを参考にしてください。
壁②:「金融の実務経験がないから不利では」という不安
結論から言えば、不利ではありません。CFA®︎は特定の実務経験を前提にせず、カリキュラムの中で基礎から積み上げる構成です。むしろ事業会社の方は、財務諸表分析(FSA)を「自社の決算書」で、企業財務を「自社の投資案件」で具体的に理解できるという強みがあります。金融機関の方が運用の実務から入るのに対し、事業会社の方は「発行体・事業側」の実感から入れる。どちらも一長一短であり、全体を体系的に学べるのはむしろ事業会社側の利点です。
壁③:英語の試験であること
試験は英語ですが、英語資格のスコア提出はなく、Level 1・2は選択式です。内容の理解を日本語で固め、英語は「出題形式に慣れる道具」と割り切る方法で、多くの事業会社の方が合格されています。IRや海外事業で英語を使う方はそのまま強みになりますし、そうでない方も、学習を通じて「投資の英語」がそのまま海外投資家・海外アドバイザーとのやり取りに使える語彙として蓄積されます。詳しくはCFA®︎に必要な英語力をご覧ください。
受験資格・費用・学習期間の目安
CFA®︎試験は、大学卒業(または卒業見込み・所定の実務経験)があれば受験でき、年齢制限や所属業種の制限はありません。Level 1からLevel 3まで順に合格し、所定の実務経験を満たすとCFA®︎チャーターホルダーになれます。事業会社での経営企画・IR・財務・投資関連の業務は、投資意思決定に関わるものとして実務経験に認められるケースが多く、事前に確認する価値があります。
学習時間は各レベル300〜400時間前後が目安です。1日1時間半を平日に確保し、週末にまとめて演習する形で、半年〜1年でLevel 1に到達する方が多くいらっしゃいます。費用の水準は、ストレートで合格した場合、独学中心で約60万〜70万円、サポート教材をフル活用した場合で約110万〜130万円が目安です。事業会社では自己啓発支援や資格取得補助の対象になることもあるため、人事制度の確認をおすすめします。最新の受験料・日程と費用の内訳はCFA®︎の費用はいくらかかるかで随時更新しています。
事業会社からCFA®︎学習を始める進め方
1. 自分の業務と重なる分野から、Level 1の全体像を掴む
経営企画・M&Aなら企業財務と株式評価、IRなら株式評価と倫理基準、財務なら債券とデリバティブ、経理なら財務諸表分析――ご自身の業務と重なる分野から入ると、「知っていることの言語化」から始められるため、初動の負荷が下がります。Level 1の科目構成はLevel 1の全体像で確認してください。
2. 理解は日本語で、演習は英語で
金融の実務経験がない分野(たとえば経営企画の方にとってのデリバティブ、財務の方にとっての株式評価)は、まず日本語で概念を固めてから英語の演習に入るのが最短です。独学か、サポート教材を使うかの判断はCFA®︎は独学で合格できるかで整理しています。
3. 繁忙期を先に置いてから、スケジュールを見える化する
決算・総会・予算の時期をカレンダーに先に置き、その隙間に学習の山を配置します。試験日から逆算して「いつまでにインプットを終え、いつからMock Examに入るか」を最初に決めておくと、繁忙期に学習が止まっても立て直しが効きます。
4. 伴走者を持つ
事業会社では、社内にCFA®︎を学んでいる同僚がいないことがほとんどです。Nさんが「周りに勉強している人がいないとエンジンがかからなかった」と語っているように、進捗を共有できる相手がいるかどうかが継続を左右します。FA-Academyの社会人のためのCFA®︎特化型伴走プログラムは、日本語要点集と解説動画、Discordでの質問対応で、忙しい社会人の学習を伴走する設計です。受講はすべてオンラインで完結するため、転勤や海外駐在の予定がある方も学習環境を中断せずに続けられます。詳しくは受講案内をご覧ください。
よくある質問
Q1. 金融機関の経験がない事業会社勤務でも、CFA®︎は取れますか?
取れます。CFA®︎に業種や実務経験の受験要件はなく、カリキュラムは基礎から積み上げる構成です。むしろ自社の決算書や投資案件を題材にできる事業会社の方は、財務諸表分析や企業財務を具体的に理解しやすいという強みがあります。実際に経営企画・財務・IR・経理の方が働きながら合格されています。
Q2. 経営企画やM&Aの仕事に、CFA®︎のどの分野が直接役立ちますか?
企業財務(資本コスト・投資判断)、株式評価(DCF・マルチプル・残余利益モデル)、財務諸表分析(のれん・連結・IFRSとUS GAAPの差異)が直接役立ちます。Level 2ではM&Aや企業再編の分析も扱うため、アドバイザーが提示するバリュエーションを自分で検証できるようになります。
Q3. IR担当がCFA®︎を取ると、海外投資家対応はどう変わりますか?
海外の機関投資家やアナリストの多くはCFA®︎ホルダーで、質問はROIC・資本配分・株主還元などCFA®︎の枠組みで組み立てられています。同じフレームワークを学ぶことで、質問の意図を先回りして理解し、投資家が納得する形で答えられるようになります。証券アナリスト(CMA)を持つIR担当者が、海外対応のためにCFA®︎へ進むケースが多くあります。
Q4. 財務部で資金調達を担当しています。金融機関との交渉に効きますか?
効きます。債券(Fixed Income)で借入や社債の価格・スプレッド・格付の関係を、デリバティブで金利・為替ヘッジの仕組みと時価評価を、企業財務で最適資本構成を学ぶため、金融機関が提示する条件の背景を読み解き、自社側から論点を立てて交渉できるようになります。
Q5. 転職ではなく、社内異動のためにCFA®︎を取る意味はありますか?
あります。事業会社ではCFA®︎の学習内容を体系的に語れる人が少ないため、経営企画・財務・IR・海外事業投資などへの異動希望を客観的に裏付ける材料になります。本記事で紹介したまつさんは、CFA®︎をきっかけに希望していた財務戦略部への異動を実現されています。
Q6. 決算期は勉強できません。どう計画すればよいですか?
決算・総会・予算の時期を先にカレンダーに置き、その前後に学習の山を配置してください。CFA®︎は年に複数回の受験時期から選べるため、自社の繁忙期と重ならない試験日を選ぶことが最初の設計です。学習が止まる時期を織り込んだスケジュールを最初に見える化することが、働きながら合格した方々に共通しています。
Q7. US-CPAや証券アナリスト(CMA)を持っています。CFA®︎も必要ですか?
役割が違います。US-CPAは会計(過去の数字を正しく記録する力)、CMAは国内で通じる投資の知識、CFA®︎は国境を越えて通じる投資・ファイナンスの体系です。会計資格を持つ方がCFA®︎を加えると「評価と意思決定」の領域まで担えるようになり、財務・戦略投資へのキャリア転換に直結します。
まとめ:事業会社の皆さんにとって、CFA®︎は「テーブルの向こう側の言語」を手に入れる挑戦
経営企画でM&Aを担う方、IRで海外投資家と向き合う方、財務で金融機関と交渉する方、経理から財務へ軸足を移したい方。事業会社の皆さんがCFA®︎に挑む理由は、いずれも「相手(投資家・アドバイザー・金融機関)が使う投資の言語を、自分も体系的に身につけたい」という一点に集約されます。そしてその知識は、金融機関では「当然のもの」でも、事業会社の中では「希少な共通言語」として、交渉力・説得力・社内でのキャリアの選択肢を広げます。
金融の実務経験がなくても、決算期に学習が止まっても、英語が得意でなくても、事業会社で働きながら合格された方は数多くいらっしゃいます。まずは無料の個別面談で、皆さんの業務内容と繁忙期に合わせた合格までのロードマップを一緒に描きましょう。
▶ 関連記事:CFA®︎は転職に有利か/CFA®︎は取得しても意味がないのか?/40代からのCFA®︎/CFAよくある質問100選
















