今、この投稿をご覧になられている方は、きっとおぼろげながら将来的には海外駐在してみたいなと考えている方だと思います。
そんな皆さんのために、どのような戦略で海外駐在を勝ち取るかについてお伝えしたいと思います。
今回は日系金融機関勤務の方を対象に記載します。日系金融機関といっても、銀行・証券・保険・アセマネ他、様々な職業がありますが基本的にどの金融機関でも同じ手法が当てはまると思います。
また、事業会社勤務の方でも参考になると思いますので参考にしてください。
Contents
そもそも海外駐在のメリットとは?
まず初めに海外駐在のメリットについて理解しておきましょう。給料大幅アップ・各種手当・子供英語教育・海外旅行など多くのメリットがあります。こちらについては以下の投稿にまとめてありますのでまずはそちらを確認して下さい。

海外駐在のポジションがどこにあるかを確認する
海外駐在のメリットを理解したら、次は今働いている会社の中にどこに海外駐在のポジションがあるのかを確認しましょう。
海外駐在したいと漠然と考えていても行けるわけではありません。具体的にどの地域のどの拠点のどの部署に海外駐在のポジションがあるのかを確認する必要があるわけです。
まずは企業のディスクロージャーを見て、海外拠点がどこにあるかを確認しましょう。まずは拠点の把握からです。そして、拠点を把握したら社内イントラ情報の電話帳から、その拠点内にどんな部署・人がいるのかを確認します。
日系営業部署、非日系営業部署、金融プロダクト部署、マーケット部署、コンプラ部署、IT部署、経営企画部署、財務部署、人事部署、など様々な部署があると思います。その中にある駐在ポジションを見つけ出しましょう。
周りの先輩や上司に聞いてみるのも一案です。まずは、どこに海外駐在ポジションがあるのかを明確にしましょう。まずはそこからです。
年齢が若いなら海外トレーニー制度を活用する
もしあなたがまだ20代であれば、社内にある海外トレーニー制度を利用するのが良いでしょう。多くの日系金融機関には海外トレーニー制度があります。これは、入社3年目〜6年目あたりの従業員に公募で募集をかけるものです。
この公募で合格するために必要なものは、以下3つです
- 「何故あなたは海外駐在をしたいのか」/「なぜ会社はあなたを海外駐在させる必要があるのか」を自分の言葉で説明出来ること
- 海外駐在を目指すために継続的に自己研鑽していること
- 現在所属する部署で人事権を持つ者(例:部長や支店長など)からのサポート
何故あなたは海外駐在をしたいのか/なぜ会社はあなたを海外駐在させる必要があるのか
こちらに関しては、様々な理由があると思いますが、まずは会社のIR情報を確認して自社の海外戦略を確認しておくと良いでしょう。そして、その内容を踏まえて、「IR情報でもある通り、◯◯という自社の海外戦略に貢献するため、自身も若い内に海外で経験を積んでおきたい」などと、会社全体の動きと自身の海外駐在の想いを繋げるのが良いでしょう。
海外駐在を目指すために継続的に自己研鑽している事
こちらに関しては、CFA Level 1にPassしておきましょう。CFAとは、グローバル金融資格で最高峰と言われている資格です。詳細はこちらをご覧ください。

CFA Level 1だけでもPassしていれば、最低限の英語力と金融力の両方をアピールすることが出来ます。
もちろん、純粋な英語力も聞かれることがあるので、TOEICで800点〜900点は取っておきましょう。何度受けても良いです。本当の意味での英語力はTOEFLやIELTSなどスピーキングやライティングも含めてやる必要がありますが、公募に合格するという意味ではTOEICでそれぐらいの得点があれば一旦は良いでしょう。TOEICは対策次第で点数を伸ばせますので、何度も受けて点数を取っておきましょう。
現在所属する部署で人事権を持つ者からのサポート
最後に何だかんだ、これが大事です。公募制は上司の許可なく申し込みは可能ですが、公募の合格が内定したタイミングでは、人事は現在所属する部署の人事権を持つ者に事前に確認をします。その時に、サポーティブな意見を貰えなければこの公募は不合格となります。人事部は現業での活躍具合を非常に重要視します。現業を疎かにすることなく、目の前の仕事でもしっかりと実績を残しておくことが大事なんですよね。
通常ルートで海外駐在を目指すには
あなたが既に20代後半から30代以降であれば、純粋に業務の延長線で海外駐在をするのが良いでしょう。仕事にも慣れて業務をこなしているあなたには既にどこに海外駐在のチャンスがあるのかは見えているかと思います。
周りの同僚や上司を見ればどの仕事をしている人がどのポジションに行っているかなども見えていると思うので、そのような方々から話を聞いてみたり、情報収集しておくのが良いでしょう。
業務の延長線で海外駐在をする場合は、人事部というよりは直属の上司や人事権がある部署の部長や支店長などがキーパーソンになってきます。人事部が勝手に人を動かすことはありません。必ず人事権を持つ部署のトップと相談しながら決めます。
「人事部が決めたことだから」
というセリフは言い逃れなので、真に受けないように。
いずれにしても、大事なのは身近な人事権がある部長や支店長などに自分が将来何をやりたいかをしっかりと日頃から伝えておくことです。気に入られておく必要もあるので、少し嫌でも気に入られる努力はするようにしましょう。これも戦略です。
そして、何だかんだ、大事なことは先ほどの海外トレーニー制度でお伝えした内容になります。
- 「何故あなたは海外駐在をしたいのか」/「なぜ会社はあなたを海外駐在させる必要があるのか」を自分の言葉で説明出来ること
- 海外駐在を目指すために継続的に自己研鑽していること
- 現在所属する部署で人事権を持つ者(例:部長や支店長など)からのサポート
これに尽きるんですよね。
なので、日頃の仕事で成果を出しながら、上司とも上手くやりながら、英語やCFAの勉強を継続する、これを愚直に行なっていく。これに尽きるんです。日系金融機関で海外駐在をしたい人は参考にしてみてくださいね。
CFA®︎:Chartered Financial Analystについて
いかがでしたでしょうか。海外駐在を目指す上で様々な準備が必要になってきますが、その中でもCFAは英語力と金融力を同時に伝えられる非常に有益なツールです。
CFAに興味を持ち始めましたらぜひこちらの記事を読んでみてください。皆さんの海外駐在にきっと役立つと思いますよ。
