外務員の基礎

証券外務員資格が活きる仕事|求人票で見る、外務員の先に広がる金融キャリア

外務員から広がる金融キャリア

結論:証券外務員資格は、金融の仕事への入口です。求人票を見ると、外務員を応募条件に挙げる仕事は、銀行や証券会社からIFA、金融スタートアップ、そして事業会社のIRまで広がっています。

  • 銀行・証券の営業、IFA(独立系の金融アドバイザー)、証券オペレーション、証券システムの開発で、外務員が応募条件になっている
  • 多くの求人は「二種以上」。二種からでも挑戦できる
  • 地方勤務の求人も多く、地元で金融の仕事に就く道がある
  • 金融系の求人には未経験可・異業種歓迎のものも多い。外務員は転職の心強い武器になる
  • 外務員を持って金融機関で経験を積むと、事業会社のIRや運用の専門職へとキャリアが広がる

外務員資格が活きる仕事

外務員資格が求人票の応募条件に書かれる理由は2つあります。1つは、証券会社や銀行でお客さまに有価証券を勧める仕事は、外務員登録を受けた人が担うこと(金融商品取引法第64条)。もう1つは、金融の基礎知識を身につけている証明になることです。

当サイトの運営会社が2026年9月に確認した求人票から、外務員を応募条件に挙げている仕事を紹介します。企業名は伏せ、業態で書いています。年収は求人票に書かれた提示額の幅です。

職種 求人票の応募条件(要約) 年収の提示額
大手銀行の地方拠点の法人営業 証券外務員(二種以上)+銀行・信金・証券などでの営業経験 600〜1,200万円
大手銀行の地方拠点の個人富裕層営業 証券外務員(二種以上)+銀行・信金・証券などでの営業経験 500〜900万円
ネット証券グループのIFA向け法人リレーション 証券外務員(二種以上)+金融機関での業務・営業経験3年。職種や担当商品は問わない 566〜770万円
IFA法人の資産運用アドバイザー 外務員二種・FP2級・AFPのいずれか。未取得なら入社後に取得。CFP・証券アナリストは歓迎 450〜720万円
証券系スタートアップの証券オペレーション責任者 証券外務員一種+証券会社での株式オペレーション3年 400〜800万円
ネット証券グループの開発リーダー 外務員一種・二種・基本情報技術者のいずれか+証券・金融システムの経験 591〜888万円
資産運用スタートアップのファンドセールス 証券外務員二種相当の金融知識+大卒。証券アナリストは歓迎 300〜1,200万円
投信・投資顧問会社のバックオフィス バックオフィス未経験でも、外務員一種レベルの金融知識+簿記3級レベルの会計知識があれば可 上限1,351万円

営業だけでなく、オペレーションやシステム開発、バックオフィスまで、外務員の知識が評価される仕事は幅広くあります。

求人票から見える3つのポイント

1. 二種からでも挑戦できる。求人票の多くは「二種以上」と書いています。一種を持っていれば、信用取引やデリバティブ、株式の実務を扱う仕事にも応募の幅が広がります。どちらを受けるか迷う方は証券外務員一種とは?証券外務員二種とは?で比べてください。

2. 経験を積むほど選択肢が増える。銀行の営業やネット証券の法人リレーションは、「外務員+金融機関での経験」を条件にしています。外務員を取って金融の現場で経験を重ねれば、応募できる求人はどんどん増えていきます。IFA法人のように入社後の取得を認める求人や、未経験でも知識があれば可とするバックオフィスの求人もあり、最初の一歩を踏み出す場所もあります。

3. 地方でも活きる。外務員を応募条件に挙げる求人には、九州・中国・四国・関西など東京以外の勤務地が多く含まれていました。地元で金融の仕事に就きたい人、地元に戻って働きたい人にとっても、外務員は頼りになる資格です。

未経験からでも、金融への入口は開いている

金融系の求人には、未経験可・異業種歓迎のものが多くあります。銀行・証券・保険・信託などの営業や事務、リスク管理の求人でも、金融業界の外から来る人を受け入れる企業は少なくありません。

そうした求人に応募するとき、外務員資格は「金融の基礎を自分で学んだ」ことを示す具体的な証明になります。受験資格に制限はなく、金融機関に勤めていなくても個人で受験できるので、転職活動の前や内定後に取っておくこともできます。異業種から金融に来た方は異業種から金融に転職した人の証券外務員、新卒で受ける方は新卒で証券外務員を受ける人へもあわせて読んでみてください。

外務員の先に広がる金融キャリア

外務員を持って金融機関で経験を積むと、その経験がさらに次のキャリアへの足場になります。たとえば、ある東証プライム上場企業のIR担当(投資家向け広報)の求人は、「未経験からのキャリアチェンジ歓迎」としたうえで、応募条件に「証券会社(証券外務員試験保有)での法人営業経験」を挙げていました(年収549〜768万円)。

段階 求人の例 評価されるもの
入口 銀行・証券の営業、IFA、証券オペレーション、証券システム開発 外務員(二種以上)。未経験可・異業種歓迎の求人も多い
経験を積んだ後 事業会社のIR、運用会社のバックオフィス、IFA向けの法人リレーション 外務員+金融機関での実務経験
専門職 運用会社のファンドマネージャー・アナリスト 証券アナリスト(CMA)・CFA®+運用・調査の実務経験

運用会社のファンドマネージャーやアナリストの求人では、証券アナリスト(CMA)やCFA®が評価される資格として挙げられています。外務員で身につけた知識の上に、これらの資格と運用・調査の実務経験を積み上げていくのが王道です。

外務員の次に取る資格

外務員で金融の仕事に入り、実務を数年積んだころに、次の一歩として証券アナリスト(CMA)とCFA®を考えてみてください。

銀行や証券会社で働く人が、なぜCFA®を学んでいるのかをまとめた記事です。
銀行・証券・保険・アセマネ勤務の方がCFA®試験に挑む理由

証券アナリストを活かせる仕事は、姉妹サイトの証券アナリストを活かせる仕事とキャリアパスで紹介しています。2つの資格の違いは次に目指す資格で比べています。

よくある質問

Q. 外務員資格は転職に役立ちますか?

A. 役立ちます。銀行・証券の営業、IFA、証券オペレーション、証券システムの開発などで、外務員が応募条件に挙げられています。外務員を持って金融機関で経験を積むと、事業会社のIRなど次のキャリアへの道も広がります。

Q. 未経験でも金融業界に転職できますか?

A. できます。金融系の求人には、未経験可・異業種歓迎のものが多くあります。入社後の外務員取得を認めるIFA法人や、未経験でも外務員レベルの知識があれば可とするバックオフィスの求人もあります。外務員は受験資格に制限がないので、転職前に取っておくと金融の基礎を学んだ証明になります。

Q. 転職では一種と二種のどちらを取ればいいですか?

A. 求人票の多くは「二種以上」なので、二種からでも挑戦できます。一種を持っていれば、信用取引やデリバティブ、株式の実務を扱う仕事にも応募の幅が広がるため、これから取るなら一種をおすすめします。

Q. 運用会社のファンドマネージャーを目指すなら、外務員の次に何を取ればいいですか?

A. 証券アナリスト(CMA)とCFA®です。運用会社の求人では、どちらも評価される資格として挙げられています。外務員で身につけた知識を土台に、運用・調査の実務経験とあわせて積み上げていきましょう。

参考(2026年9月21日確認):当サイト運営会社による求人票の確認(2026年9月。人材紹介会社向けの求人データベースなど)、金融商品取引法第64条(外務員の登録)。求人の内容は日々変わります。企業名は伏せ、応募条件は要約しています。