【CFA®︎ L1 Derivatives LM1】Derivative Instrument and Derivative Market Features を要点解説|デリバティブの定義・原資産・OTC市場と取引所市場・CCP

Learning Module 1「Derivative Instrument and Derivative Market Features(デリバティブ商品と市場の特徴)」は、デリバティブの定義と基本的な特徴、主な原資産の種類、そして店頭(OTC)市場と取引所市場の違いと中央清算機関(CCP)の役割を扱う単元です。
本記事では、最新版カリキュラムのLOS(Learning Outcome Statement)と、この単元の重要論点を日本語で整理しました。
LM1のLOS(学習目標)
LOSは、この単元で「できるようになるべきこと」として示されている学習目標です。LM1には2つのLOSがあります。
- LOS 1:デリバティブを定義し、デリバティブ商品の基本的な特徴を説明するdefine a derivative and describe basic features of a derivative instrument
- LOS 2:デリバティブ市場の基本的な特徴を説明し、店頭(OTC)デリバティブ市場と取引所取引デリバティブ市場を対比するdescribe the basic features of derivative markets, and contrast over-the-counter and exchange-traded derivative markets
LM1のまとめ
この単元の要点をまとめると、次のとおりです。
- デリバティブは、原資産のパフォーマンスから価値が派生する金融契約で、確定的な約定(firm commitment)と条件付請求権(contingent claim)に大別
- デリバティブ市場は、現物市場だけでは得られない形で原資産へのエクスポージャーを作ったり調整したりする機会を広げる存在
- 代表的な原資産は株式、債券・金利、通貨、コモディティ、クレジット
- OTC市場は、エンドユーザーと金融仲介業者の間で、個別にカスタマイズされた柔軟な契約を結ぶ市場
- 取引所取引デリバティブ(ETD)は標準化された契約で、組織化された取引所で売買され、相手方の不履行に備えて担保(証拠金)の差し入れが求められる
- 中央清算されるデリバティブでは、中央清算機関(CCP)が当事者間の取引相手信用リスクを引き受け、清算・決済サービスを提供
以下、LOSごとに重要論点を整理します。
LOS 1:デリバティブの定義と基本的な特徴
デリバティブとは、原資産(underlying)の価格や水準に応じて価値が決まる金融契約です。契約には満期・価格・数量などの条件が定められ、少ない当初資金で原資産へのエクスポージャーを持てる点が特徴です。
- 価値の源泉は原資産のパフォーマンス
- 確定的な約定(firm commitment)と条件付請求権(contingent claim)の2類型
- 主な原資産:株式、債券・金利、通貨、コモディティ、クレジット
- 契約条件:原資産、満期、契約価格、数量(想定元本)
- 現物を直接売買せずにエクスポージャーを作成・変更できる
LOS 2:OTC市場と取引所市場の比較
店頭(OTC)市場は当事者間で個別に条件を決める柔軟な市場で、取引所市場は標準化された契約を取引所で売買する市場です。取引所では証拠金と清算機関により取引相手リスクが抑えられ、透明性と流動性が高くなります。
- OTC:カスタマイズ可能、柔軟、取引相手信用リスクが残りやすい、透明性は相対的に低い
- ETD:標準化、流動性・透明性が高い、証拠金(担保)の差し入れが必要
- CCP(中央清算機関):取引相手信用リスクを引き受け、清算・決済を担う
- 金融危機後、多くのOTCデリバティブにも中央清算や証拠金の規制が導入
- ディーラー(金融仲介業者)はOTC市場でマーケット・メーカーとして機能
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CFA®︎の協会テキストは英語で分量も多く、1つひとつの単元を英語だけで理解していくのは大きな負担です。
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