今回は、銀行で個人ビジネスや事業承継に関する本部業務を経験され、現在CFAレベル2に挑戦中のトラストさんにお話を伺いました。

自身の専門性を高めながら、経験していない分野の知識も身につけたい。その思いからCFAの学習を始め、レベル1に合格されました。

CFAで学んだ知識は、専門家や他部署との協働、お客さまへの情報提供、海外の情報源を使った調査など、さまざまな場面で役立っているそうです。

今回は、合格に向けた勉強法ではなく、「CFAを勉強することで、仕事やキャリアにどのようなプラスがあるのか」を中心に伺いました。

銀行で働きながらCFAへの挑戦を検討している方や、学んだ知識を実務にどう活かせるのか知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

対談動画(YouTubeリンク)

自己紹介/CFAを勉強し始めたきっかけ

現在、銀行で働いています。

これまでは、個人ビジネスや事業承継に関する分野を中心に、本部業務を経験してきました。

今はCFAレベル2に挑戦しており、自分の専門性を高めながら、幅広い知識を持った銀行員になりたいと考えています。

CFAを知ったきっかけは、別の業界で働く友人でした。

その友人はM&Aに携わっており、海外に関係する仕事も経験していました。ちょうどCFAレベル3を受験していて、仕事でも学んだことが役立っていると聞き、興味を持ちました。

私自身は、個人ビジネスや事業承継を専門にしています。

一方で、限られた時間の中で、法人ビジネスを含むすべての分野を実務で経験することは難しいとも感じていました。

それならば、実務経験を積んでいない分野についても、知識をしっかり身につけたいと考えました。

専門家と話せるだけの知識があれば、自分の経験を補いながら、仕事の幅を広げられると思ったことが、CFAを勉強し始めた理由です。

CFAを勉強して良かったこと

基本的には、勉強して良かったことばかりだと感じています。

特に大きいのは、さまざまな分野を深く学べることです。

例えば、私が担当してきた個人ビジネスの領域では、財務分析の知識を直接使う場面は、それほど多くありません。

ただ、ほかの分野の専門家と協力して仕事を進めるときには、共通の知識が必要になります。

相手が何を考え、どのような前提で話しているのか分からなければ、自分から十分な貢献をすることも難しくなります。

CFAを学ぶことで、自分の得意分野と、それ以外の分野を結びつけて考えられるようになります。

自分の専門だけで完結するのではなく、ほかの専門家と一緒に仕事を進めるための土台をつくれることが、CFAの強みだと思います。

お客さまへのセカンドオピニオンに活きる知識

個人ビジネスの立場から、お客さまと直接お話しする機会もあります。

そうした場面では、普段、法人取引を担当している方とは別の立場から、意見を求めていただくことがあります。

お客さまにとっては、いつもの担当者とは違う視点で話を聞ける、セカンドオピニオンのような位置づけです。

事業を営むお客さまの相談では、個人の資産だけでなく、会社や事業に関する話題も出てきます。

そのとき、法人分野の知識があれば、お客さまの話を理解し、自分の専門分野と関連づけながら考えることができます。

普段の取引とは異なる立場だからこそ、率直に話していただけることもあります。

そうした機会に、相手の話を理解し、別の見方をお伝えするうえで、CFAで学んだ知識が役立っていると感じます。

証券アナリストとの違いとして感じたこと

私が感じている違いは、大きく二つあります。

一つ目は、英語で学ぶことです。

レベル1で扱う学習領域については、日本の証券アナリストと重なる部分もあると思います。

ただ、英語で問題を読み、内容を理解して答える必要があるため、効率よく正解を選ぶための覚え方だけでは、対応しにくいと感じます。

もう一歩踏み込んで理解する必要があり、その過程で知識が身についていく感覚があります。

二つ目は、Ethicsで触れる価値観です。

学習していると、日本での自分の感覚からは、「これが正解なのか」「これは間違いになるのか」と感じることがあります。

自分が当たり前だと思っていた判断と、教材で求められる判断が異なることもあります。

そうした価値観の違いに触れられることは、CFAを学ぶ特徴の一つだと感じています。

英語で学ぶことで広がった情報収集の幅

英語で学んで良かったことの一つは、海外の情報源にアクセスする際の抵抗感が少なくなったことです。

投資に関する情報を集めるとき、日本語だけでなく、英語のデータや資料も確認しやすくなりました。

内容も理解しやすくなり、自信を持って情報を調べられるようになったと感じています。

AIを使えば、英語の情報を翻訳したり、要約したりすることもできます。

ただ、AIが出した内容が正しいかどうかを判断するうえでも、自分で原文を理解できることは役立ちます。

情報を集めるだけでなく、その内容を自分で確かめるための力としても、英語で学ぶメリットがあると思います。

また、研修などで、ほかの担当者に情報の調べ方や提案の仕方を伝える機会もあります。

ほかの銀行の担当者との差別化を考える際に、海外のデータや資料を使って説明できれば、情報提供の説得力につながります。

そうした情報源を示しながら話せることは、お客さまからの信頼にもつながると思います。

学ぶ意欲のある方には、そのような情報収集の方法も勧めています。

銀行内でのキャリアとCFAへの挑戦

私の周囲では、CFAを勉強している方を頻繁に見かけるわけではありません。

その中でも、国際部門やM&A部門、市場部門などでは、学習している方がいる印象です。

日本の証券アナリストとは違うことも学びたいと考える方が、挑戦しているように感じます。

そうした部門への異動を目指す際にも、CFAの学習は、自分の意欲や専門性を示す材料になると思います。

私の感覚では、日本の証券アナリストを学んでいることもアピールになりますが、さらにCFAに挑戦していることが伝われば、違いを感じてもらえるのではないでしょうか。

CFAを知っている方には、その学習内容が伝わります。

詳しく知らない方にも、英語で専門的な内容を学んでいると伝えることで、関心を持っていただけることがあります。

私自身はまだレベル2に挑戦している段階ですが、学習の過程にも、仕事やキャリアにつながる価値があると感じています。

CFAの学習を検討している方へ

私にとってCFAの学習は、自分の専門性を深めながら、経験していない分野の知識を補う機会になっています。

すべての業務を実際に経験することは難しくても、知識を身につけることで、ほかの専門家と話し、協力できる場面は増やせると思います。

お客さまとの対話や、海外の情報源を使った調査など、学んだことが役立つ場面もあります。

私自身、まだ勉強を続けている途中です。

これから挑戦する方も、すでに学習を進めている方も、一緒に頑張っていきましょう。

 


トラストさん、対談ありがとうございました!
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