Learning Module 1「Code of Ethics and Standards of Professional Conduct(倫理規範と職業行為基準)」は、CFA協会の職業行為プログラムと懲戒審査の流れ、倫理規範の6つの原則、職業行為基準の7つの基準と各下位項目が会員・受験者に課す責任を扱う単元です。

本記事では、最新版カリキュラムのLOS(Learning Outcome Statement)と、この単元の重要論点を日本語で整理しました。

LM1のLOS(学習目標)

LOSは、この単元で「できるようになるべきこと」として示されている学習目標です。LM1には2つのLOSがあります。

  1. LOS 1:CFA協会の職業行為プログラムの構成と、CFA協会の倫理規範および職業行為基準を執行するための懲戒審査プロセスを説明するdescribe the structure of the CFA Institute Professional Conduct Program and the disciplinary review process for the enforcement of the CFA Institute Code of Ethics and Standards of Professional Conduct
  2. LOS 2:倫理規範と職業行為基準が求める倫理的責任を、各基準の下位項目を含めて説明するexplain the ethical responsibilities required by the Code and Standards, including the subsections of each standard

LM1のまとめ

この単元の要点をまとめると、次のとおりです。

  • 会員・受験者は倫理規範と職業行為基準に拘束され、違反は職業行為プログラムによる調査・懲戒の対象
  • 懲戒審査は、職業行為スタッフによる調査、処分の判断、処分案を受け入れない場合の審問パネルでの審理という段階を踏む
  • 懲戒処分は、公開譴責、会員資格・称号使用の停止、チャーターの剥奪、受験者の受験停止・禁止まで幅がある
  • 倫理規範の6原則は、誠実な行動、顧客利益の優先、独立した判断、職業の信用、資本市場の健全性、専門能力の向上
  • 職業行為基準の7つの基準は、市場・顧客・雇用主・協会など、義務を負う相手や場面ごとに整理
  • 下位項目ごとの要求内容を具体的な状況に当てはめて判断することが、以降の各基準の単元の土台

以下、LOSごとに重要論点を整理します。

LOS 1:職業行為プログラムと懲戒審査のプロセス

懲戒の仕組みは、懲戒審査委員会(DRC)の監督のもとで職業行為スタッフが調査し、処分の要否を判断する流れです。当事者が処分案を受け入れない場合は、DRCの委員等で構成する審問パネルが違反の有無と処分を決定します。

  • 根拠:CFA協会の定款と職業行為手続規則
  • 端緒:自己申告、苦情、報道等の公開情報、試験監督者の報告、試験資料・ソーシャルメディアの分析
  • スタッフの判断:処分なし、注意書の発行、懲戒手続の継続
  • 処分案の受諾または拒否(拒否なら審問パネルへ)
  • 処分:公開譴責、会員資格・称号使用の停止、チャーター剥奪、受験停止・禁止

LOS 2:倫理規範と各基準が求める責任

倫理規範の6原則は行動の方向性を示し、職業行為基準の7つの基準と下位項目は具体的に守るべき行動の最低水準を示します。複数の基準が同時に関わる状況では、それぞれの要求を満たしているかを個別に確認する視点が必要です。

  • 倫理規範:誠実性、顧客利益の優先、合理的注意と独立した判断、職業の信用、資本市場の健全性、専門能力の維持・向上
  • 基準I〜II:職業人としての姿勢と市場の健全性
  • 基準III〜IV:顧客と雇用主に対する義務
  • 基準V〜VI:投資業務の進め方と利益相反の管理
  • 基準VII:CFA協会プログラムへの参加者としての行動と、CFA協会・CFA称号・CFAプログラムへの適切な言及

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