Learning Module 1「Code of Ethics and Standards of Professional Conduct(倫理規範と職業行為基準)」は、倫理規範と職業行為基準を執行する職業行為プログラムと懲戒審査プロセス、そして運用実務のあらゆる場面で会員・受験者に課される倫理規範の原則と各基準の下位項目の責任を扱う単元です。

本記事では、最新版カリキュラムのLOS(Learning Outcome Statement)と、この単元の重要論点を日本語で整理しました。

LM1のLOS(学習目標)

LOSは、この単元で「できるようになるべきこと」として示されている学習目標です。LM1には2つのLOSがあります。

  1. LOS 1:CFA協会の職業行為プログラムの構成と、CFA協会の倫理規範および職業行為基準を執行するための懲戒審査プロセスを説明するdescribe the structure of the CFA Institute Professional Conduct Program and the disciplinary review process for the enforcement of the CFA Institute Code of Ethics and Standards of Professional Conduct
  2. LOS 2:倫理規範と職業行為基準が求める倫理的責任を、各基準の下位項目を含めて説明するexplain the ethical responsibilities required by the Code and Standards, including the subsections of each standard

LM1のまとめ

この単元の要点をまとめると、次のとおりです。

  • 倫理規範と職業行為基準は、CFA協会の会員・受験者の職業上の行動を律する共通の基準で、職業行為プログラムを通じて執行
  • 職業行為スタッフが調査を行い、懲戒審査委員会(DRC)の監督下で処分の要否を判断。処分案に同意しない場合は審問パネルが最終判断
  • 処分は公開譴責から、会員資格・称号使用の停止、チャーターの剥奪、受験者の受験停止・禁止まで
  • 倫理規範の6原則は、投資専門職の誠実性と顧客の利益を自己の利益より優先し、独立した判断と資本市場の健全性を重んじる姿勢
  • 7つの基準の下位項目は、ポートフォリオ運用、ウェルス・マネジメント、リサーチなど実務の各場面で守るべき具体的な行動
  • 法令と基準が異なる場合は、より厳しい方に従うのが原則

以下、LOSごとに重要論点を整理します。

LOS 1:懲戒審査プロセスの全体像

違反の疑いがあると、職業行為スタッフが調査を行い、処分なし・注意書・懲戒手続の継続のいずれかを判断します。処分が提案されたときに当事者が受け入れなければ、審問パネルが違反の有無と処分を決定します。

  • 監督:懲戒審査委員会(Disciplinary Review Committee)
  • 調査の端緒:職業行為声明での自己申告、書面の苦情、公開情報、試験監督者の報告、試験資料等の分析
  • 調査手段:書面による説明の要求、聴取、記録の収集
  • 処分:公開譴責、会員資格・称号使用の停止、チャーター剥奪
  • 受験者:CFAプログラムへの参加停止・禁止

LOS 2:運用実務における倫理規範と基準の責任

倫理規範の6原則は、顧客と職業の利益を優先し、独立した職業的判断を行うという基本姿勢を示します。7つの基準の下位項目は、それを投資判断、顧客対応、雇用関係、利益相反管理などの場面に落とし込んだ具体的な行動基準です。

  • 行動原則:誠実性・能力・勤勉・敬意、顧客利益の優先、合理的注意
  • 社会的責任:資本市場の健全性と存続可能性の促進
  • 職業的責任:職業の信用を高める行動、専門能力の維持・向上
  • 基準I〜VIIの下位項目は、行動の最低水準
  • 法令と基準が異なる場合はより厳しい方に従う

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