【格付機関勤務】20代のUKさんがCFA Level3にリベンジ合格!公式問題3周以上と記述式対策でつかんだ合格への道

今回は、格付機関でストラクチャード・ファイナンス商品の格付業務に携わる、20代のUKさんにお話を伺いました。
Level1・Level2は一度で合格された一方、Level3では仕事の繁忙や転職などが重なり、2025年2月の試験で不合格に。その後、学習方法を見直し、2026年8月の試験で見事リベンジ合格されました。
Level3では、FA-Academyの要点集と解説動画で日本語の理解を固め、公式問題をほぼすべての章で3周以上反復。記述式問題では、結論と理由を短く明確に書く練習を重ねられました。
Private Marketsを選んだ理由、模試を弱点発見に活用する方法、仕事と学習を両立する工夫など、これからCFAに挑戦する方や、Level3の再受験を考えている方に参考になる内容です。
ぜひ最後までご覧ください。
自己紹介/CFAを受験したきっかけ
UKと申します。20代で、現在は格付機関に勤務し、ストラクチャード・ファイナンス商品の格付業務に携わっています。
CFAという資格を初めて知ったのは、大学4年生の頃でした。
インターネットを見ている中でたまたま知りましたが、当時は「かなり難しい資格らしい」という印象が強く、自分がLevel3まで受験することになるとは、あまり想像していませんでした。
その後、金融業界で働く中で、金融に関する専門性を高め、仕事にも活用できる知識を体系的に身につけたいと考えるようになりました。
金融市場や運用業務への関心もあり、まずは日本証券アナリスト(CMA)の勉強を始め、その延長でCFAにも挑戦することにしました。
振り返ると、最初からCFA取得を明確な目標にしていたというより、勉強を一つずつ積み重ねた結果、Level3までたどり着いたという感覚に近いです。
Level1・Level2・Level3を振り返って
Level1:英語と関数電卓に戸惑いながら、金融の基礎を学び直す
Level1は、2022年11月に受験しました。
その時点で日本証券アナリストの一次試験を終えていたため、学習内容にはある程度重なる分野がありました。
それでも、すべて英語で勉強することや、CFAで使用する関数電卓の操作には、最初かなり戸惑いました。
Quantitative Methodsをはじめ、CMAではそれほど深く扱っていなかったと感じる分野もありました。NPVやAnnuityなどを含め、金融の基礎を英語で改めて体系的に学んだという感覚です。
かなり難しい試験だと警戒していたため、学習時間を確保して臨み、幸い一度で合格できました。
ちなみに、申し込み後に試験会場の予約を忘れてしまい、東京近郊の会場が取れず、大阪まで受験しに行きました(笑)。
初めてのCFA受験ということもあり、かなり緊張したのを覚えています。
その後、2023年6月には、日本証券アナリストの二次試験にも合格しました。
Level2:理解した知識を、問題で使える状態にする難しさ
Level1の合格通知を受けた後、すぐにLevel2へ申し込み、2023年11月に受験しました。
Level2は難しいと聞いていたため、1年弱の準備期間を確保しました。
実際に勉強してみると、Level1と比べて一段難しくなったと感じました。
株式価値や債券価格、デリバティブなど、単に概念を理解するだけではなく、それを使って問題を解けるところまで持っていく必要があります。
特にFixed IncomeとDerivativesは、最初は概念そのものを理解するのにも苦労しました。
理解したつもりでも、問題になると解けないことが多くありました。そのため、同じような問題を何度も解き、解き方を身につけていきました。
英語教材だけでは理解しづらい部分では、きんざいから出版されているCFAの参考書なども活用しました。
試験後の感触は、正直五分五分くらいでした。
結果的には一度で合格できましたが、余裕を持って受かったという感覚ではありませんでした。
Level3:延期と不合格を経て、2回目で合格
Level2合格後、そのままLevel3へ進みました。
当初は2024年8月に受験する予定でしたが、当時の仕事で転勤や繁忙が重なり、ほとんど勉強時間を確保できなかったため、受験を延期しました。
その後、転職などもあり、2025年2月に初めてLevel3を受験しましたが、十分な準備ができないまま本番を迎え、不合格となりました。
2回目に向けて本格的に勉強を再開したのは、2025年11月頃です。
一度落ちていたこともあり、「次は十分に準備した状態で受験したい」という気持ちが強く、学習量はかなり確保しました。
Pathwayは、現在の仕事との関連が比較的深いPrivate Marketsを選びました。業務とのつながりがあったため、内容には入りやすかったです。
Level3では、個人的にはLevel2ほど、大量の計算方法を覚える大変さは感じませんでした。
一方で、学んだ知識を使ってポートフォリオをどう運営するか、投資家の目的に対してどのような判断をするか、といった応用的な内容が多くなります。
そのため、3つのLevelの中でも、学習内容そのものには比較的興味を持って取り組めました。
ただ、記述式問題では、理解しているだけでなく、それを限られた時間で適切に答案へ落とし込む必要があります。そこには、Level1・Level2とは違う難しさがありました。
2026年8月の2回目の本番は、かなり緊張しました。
それでも、演習で身につけてきた考え方を使って対応できる場面が多く、準備してきたことはある程度出せたという感触で終えられました。
最後まで苦手意識が残った分野もありましたが、1回目とは明らかに違う状態で本番を迎えられたと思います。
Level3合格に向けて実践した学習方法
最初の約2か月で、全範囲を一巡する
Level1とLevel2では、Schweserをメイン教材として使い、CFA InstituteのLearning Ecosystem(LES)の問題とMock Examを組み合わせて学習していました。
Level3では記述式問題への対応も必要になるため、まず内容を日本語で正確に理解したいと考え、Schweserは利用せず、FA-Academyを利用しました。
最初は、各章で次の流れを繰り返しました。
- FA-Academyの要点集を読む
- 解説動画を見る
- CFA InstituteのPractice Problemsを解く
- 分からないところを教材に戻って確認する
この方法で、最初の2か月程度で、一通り全範囲を終えました。
そこからは、LESの問題演習を中心に進めました。最終的には、ほぼすべての章で3周以上は問題に取り組んだと思います。
記述式は、結論と理由を短く明確に書く
記述式問題では、単に模範解答を暗記するのではなく、次の点を意識しました。
- 結論として何を書くのか
- どの理由が必要なのか
- どこまで書けば十分なのか
英語で長い文章を書くことよりも、採点に必要と思われるポイントを、短く明確に書く練習を重ねました。
選択式問題でも、正解を確認するだけで終わらせないようにしました。
「なぜこの選択肢が正しいのか」「ほかの選択肢はどこが違うのか」まで確認し、自分なりに説明できる状態を目指しました。
通勤時間と生成AIを、復習に活用する
通勤時間もかなり活用しました。
FA-Academyの要点集や自分で作ったメモ、生成AIを使って整理した復習用メモなどを、スマートフォンで繰り返し読みました。
まとまった勉強時間以外にも知識に触れ、できるだけ記憶を落とさないようにしていました。
生成AIは、論点の比較や苦手分野の整理、記述式問題で押さえておきたいポイントの洗い出しなどに活用しました。
あくまで、復習を補助するツールとして使っていました。
模試は、点数よりも弱点の発見に使う
試験の3か月ほど前からは、2週間に一度程度のペースでMock Examに取り組みました。
点数そのものに一喜一憂するよりも、弱点を見つけるためのツールとして使うことを意識しました。
Mockを解き、抜けている論点を見つけ、LESや教材に戻って確認し、再度問題を解く。その流れを繰り返しました。
また、3つのLevelを通じて、かなり苦しんだのがEthicsです。
分かったつもりでも選択肢で迷うことが多く、最後まで安定させるのが難しい科目でした。
Level3の直前期にFA-AcademyのEthics対策教材を利用できたことで、判断基準を整理するうえで、かなり助けられました。
苦しい時をどう乗り越えたか
Level1からLevel3まで、どの試験でも勉強がしんどい時期はありました。
私の場合、一番つらいのは、勉強している最中よりも、勉強を始めるまででした。
そのため、「今日は何時間勉強する」と考えるよりも、とにかく5分だけでも始めることを意識しました。
好きな音楽を聴きながら、机に向かうこともありました。
始めるまでは気が重くても、一度問題を解き始めると、そのまま集中できることが多かったです。
休日は、ずっと家にいると集中が切れるため、午前中は家、午後はカフェというように、場所を変えることもよくありました。
ジムに行って身体を動かすことも、気分を切り替えるうえで、自分には合っていました。
Level3の2回目は、「今度こそ取りたい」という気持ちが強く、自分でプレッシャーをかけていたと思います。
その分、勉強時間だけでなく、睡眠を7〜8時間程度取ることも、なるべく優先しました。
これは個人的な感覚ですが、お酒を飲むと翌日まで頭の動きが鈍くなる感じがあったため、試験が近づいてからは飲酒もかなり控えました。
振り返ると、強い意志で毎日頑張ったというより、意志力がなくても勉強を始めやすい状態を作ることを意識していたと思います。
FA-Academyの良かった点と活用方法
日本語で概念を整理してから、公式問題に進める
特に良かったのは、まず日本語で内容を整理できたことです。
Level3では記述式問題がありますが、英語で答案を書く以前に、そもそも論点を正確に理解できていなければ、答案にはできません。
要点集と解説動画を使って日本語で概念を整理したうえで、公式問題へ進めたことは、自分にとって非常に相性が良かったです。
解説動画で、正解に至る考え方を学べる
Practice Problemsの解説動画も、よく利用しました。
単に「答えはこれです」という説明ではなく、選択肢をどのように考えるのかを確認できました。
その過程で、正解そのものを覚えるよりも、理由を理解することの重要性を学びました。
選択肢ごとの違いを整理することは、自分で説明できる状態を目指すうえでも役立ちました。
質問できる環境が、疑問の解消を早めてくれる
質問できる環境も助かりました。
独学では、解説を読んでも納得できず、一つの論点にかなり長い時間を使ってしまうことがあります。
分からないところを質問して整理できたことで、その時間をかなり減らせたと思います。
また、最後まで苦手意識のあったEthicsについて、直前期に集中的に整理できたことも大きかったです。
FA-Academyだけで合格できたということではなく、公式問題を繰り返し解くことは不可欠だったと思います。
ただ、その公式問題を解ける状態まで理解を整理することや、分からない部分を効率的に解消するうえで、とても使いやすい環境でした。
CFAレベル3に挑む方へ
Level3まで進まれている方は、すでにLevel1・Level2を突破しています。
自分なりの勉強方法や、仕事をしながら勉強を続ける習慣を、ある程度身につけている方が多いと思います。
Level3では、Level2までに学んだ知識を「どう使うか」を考える場面が増えます。
記述式問題も、最初は難しく感じるかもしれません。
それでも、何度も問題を解いていくうちに、何を答えるべきか、どこまで書けばよいかという感覚は、少しずつ身についていきました。
私自身、一度Level3に不合格になっています。
そのため、順調にすべて合格してきた立場から、「こうすれば大丈夫」と言うことはできません。
ただ、1回目で足りなかった部分を認識し、勉強方法を変え、問題演習を繰り返すことで、2回目は自分なりに納得できる状態まで仕上げられました。
すべてを完璧に理解してから問題を解こうとするよりも、まず問題に触れ、間違えたところを戻って確認する。その繰り返しの方が、私は身につきやすかったです。
勉強したくない日は、当然あると思います。
そういう日は、5分だけでも始めてみてください。始めてしまえば、意外とそのまま進められることもあります。
Level3まで来たということ自体、それまで積み上げてきたものがあるということだと思います。
焦らず、自分に合ったやり方で、一つずつ積み重ねていただければと思います。

















