今回は、商社で税務・会計や投資支援に関わる業務に携わり、USCPA資格を保有されているTimさんにお話を伺いました。

日系金融機関で事業投資の経験を積み、現在は商社に勤務。投資分野でのキャリアに加え、専門性を客観的に示せる資格を取得したいと考え、CFAへの挑戦を始められました。

レベル1は一発合格したものの、レベル2では2回の不合格を経験。レベル3も初回は不合格となりましたが、再受験に向けてFA-Academyを活用し、2026年8月の試験で見事合格されました。

学習を立て直すうえで意識したのは、「取り組んだ問題は、次に必ず解けるようにする」ということでした。

公式演習問題とモックに絞った復習、学んだ内容をExcelに集約する方法、エッセイ特訓会での実践練習など、限られた時間でレベル3の合格を目指す方に参考になる内容です。

ぜひ最後までご覧ください。

対談動画(YouTubeリンク)

自己紹介/CFAを受験したきっかけ

現在、商社に勤務していて、税務・会計や投資支援に関わる部署に所属しています。

年齢は30代前半で、社会人としては10年目ほどになります。

新卒では日系の金融機関に入社し、約9年間勤務しました。その後、一度転職して、現在の商社に移っています。

前職でも、現在と同じように事業投資に関わる仕事をしていました。

CFAの受験を考え始めたのは、転職前の2023年頃です。

率直に言うと、自分のキャリアに箔をつけたいという気持ちが、一番のきっかけでした。

事業投資の分野で仕事を続けていきたいと考える一方で、実務経験に加えて、外から見ても分かる形で専門性を示せるものが欲しいと思っていました。

その中で知ったのがCFAです。

投資に関連する資格であり、知名度や難易度もあると分かり、挑戦することにしました。

CFAの前には、同じような理由からUSCPAを取得していました。

転職した時点では、USCPAは全科目に合格していて、CFAはレベル1に合格した状態でした。

転職活動では、事業投資との親和性という点で、一定の評価をいただけた感覚があります。

特に、面接を担当された方の一人がMBA経験者だったこともあり、CFAの学習経験に関心を持っていただけました。

業種や面接する方によって異なると思いますが、私の場合は、レベル1の合格であっても、CFAへの取り組みを評価していただけたと感じています。

受験を決意してから試験日までにやったこと

レベル1は、約半年の学習で一発合格できました。

ただ、正直なところ、自信を持って受験したわけではありませんでした。

選択肢をうまく選べた部分もあり、自分では、運に助けられたところもあったと思っています。

その後、レベル2では2回不合格になりました。

レベル1の段階では、十分な実力が身についていなかった部分があり、それがレベル2で響いたのかもしれません。

レベル1・レベル2と、レベル3の初回受験までは、Schweserを使って独学で勉強していました。

レベル3も一度不合格となり、2回目の受験に向けて、FA-Academyに申し込みました。

最初に相談したのは、4月末から5月初め頃です。8月の試験に向けて、出遅れた状態からのスタートでした。

一度受験していたため、学習経験はありました。

一方で、しばらく勉強から離れて忘れていることも多く、自分の感覚では、プラスよりもマイナスの方が大きい状態でした。

5月から参加したエッセイ特訓会でも、最初はなかなか解けませんでした。

時間内に解き切れないこともあれば、時間があっても答えが分からないこともありました。

また、設問のコマンドに対して、どのように解答すればよいのか、十分に理解できていない部分もありました。

そこで意識したのが、これ以上スケジュールに遅れないことと、一度取り組んだ内容は次に解けるようにすることです。

特訓会の場で解けなかったとしても、そのままにせず、復習して追いつくようにしました。

具体的には、エッセイ特訓会や、自分で解いたモックで学んだ内容を、Excelに書き出していました。

「ここを見れば、自分が学んだことをすべて確認できる」という資料を、一つ作っていく方法です。

特訓会や問題演習を通じて内容を追加し、繰り返し見直して覚えていきました。

問題演習は、CFA協会の章末問題であるPractice Problemsと、モック4回分を中心に取り組みました。

それ以外の問題まで広く手を伸ばす時間はなかったため、範囲を絞ることにしました。

その代わり、自分が取り組んだ問題は、確実に解けるようにしようと考えていました。

手応えが出てきたのは、本当に試験直前の2週間ほど前です。

Excelにまとめた内容が徐々にそろい、それをある程度覚えられたと感じた頃に、「今回はいけるかもしれない」と思い始めました。

本番では、学習した内容で対応できる問題と、初めて見る問題が、はっきり分かれた感覚がありました。

見慣れない問題もありましたが、分からない問題に時間をかけすぎないことを意識しました。

解ける問題を確実に解くことを優先し、時間配分にメリハリをつけて取り組みました。

その結果、2026年8月の試験で、レベル3に合格することができました。

合格を知ったときは、もう試験を受けなくてよいという安心感が、一番大きかったです。

苦しい時をどう乗り越えたか

受験生活の中で一番苦しかったのは、レベル2で2回不合格になったときです。

勉強を続ければ合格できるのか、それとも自分には届かない試験なのか。その見通しを持てないことが、つらかったです。

レベル3の再受験では、エッセイ特訓会で思うように解答できないことが、精神的にしんどい時期もありました。

特訓会では、他の方の解答を見ることができます。

比較すると、自分に足りないところが見えてしまうため、気持ちが落ち込むこともありました。

その中で、自分が取り組んだ内容は、必ずできるようにするという方針を持てたことが、支えになりました。

すべてを広く勉強しようとするのではなく、限られた時間で取り組む範囲を決め、その内容を確実に身につけることに集中しました。

また、振り返ると、自分の不足が見える環境に参加できたこと自体が、とても良かったと思います。

初回のレベル3受験では、自分の答案を客観的に見たり、他の方と比較したりする機会がありませんでした。

そのため、自分のどこを改善すればよいのか、十分に分かっていなかった部分があったと思います。

自分に足りないところが見えるのは、気持ちの面では楽ではありません。

ただ、それは同時に、改善する機会を得られているということでもあります。

特訓会を通じて課題を把握し、復習につなげられたことが、合格に向けた成長につながったと感じています。

FA-Academyの良かった点と活用方法

特に良かった点は、大きく二つあります。

一つ目は、エッセイ特訓会です。

他の方の解答と比較できることに加えて、時間を決めて問題を解き、答案を提出するという流れが良かったです。

ある程度のプレッシャーがかかった状態で取り組めるため、本番に近い練習になりました。

自分一人で勉強していると、時間をかけて考えたり、解答を見て理解したつもりになったりすることもあります。

その点、制限時間の中で実際に答案を作ることで、今の自分に何ができて、何が足りないのかを確認できました。

解けなかった内容は復習し、次には答えられるようにする。その繰り返しが、学習を進めるうえで役立ちました。

二つ目は、日本語の要点集です。

私の学習方法は、学んだ内容を一つの資料に集約していくというものでした。

その土台として、日本語の要点集は、とても使いやすいと感じました。

日本語を母語とする自分にとって、日本語で整理した方が理解しやすい場面もあります。

要点集を軸にして、問題演習や特訓会で学んだ内容を追加していくことで、効率よく知識を整理できました。

また、整理された軸があることで、抜けているところを確認しやすい点も良かったと思います。

要点集で全体を整理し、特訓会やモックで見つかった課題を、自分の復習資料に反映する。

そのように教材と演習を組み合わせて使えたことが、良かったと感じています。

CFAレベル3に挑む方へ

私自身、複数回の不合格を経験しています。

また、今回の再受験でも、十分な余裕を持って学習を始められたわけではありませんでした。

それでも、自分にできることに集中し、FA-Academyの支援も受けながら、合格までたどり着くことができました。

限られた時間の中では、すべてに手を広げることが難しい場合もあると思います。

私の場合は、取り組む範囲を決め、その中で学んだことを確実に身につけるという方針が、うまく機能しました。

最初から特訓会の問題が解けたわけでも、早い段階から合格の手応えがあったわけでもありません。

それでも、解けなかった問題を復習し、一つずつできるようにしていくことで、試験直前に手応えを持てるようになりました。

今、学習が遅れていたり、思うように問題が解けなかったりする方も、最後まで諦めずに取り組んでいただければと思います。

Timさん、対談ありがとうございました!
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