【CFA®︎ L3 Ethics LM3】Guidance for Standard II: Integrity of Capital Markets を要点解説|重要な未公表情報・情報隔壁・相場操縦

Learning Module 3「Guidance for Standard II: Integrity of Capital Markets(基準II:資本市場の健全性)」は、資産運用やトレーディングの現場で問題となる重要な未公表情報の利用(II(A))と相場操縦(II(B))について、判断の考え方と会社として整えるべき防止策を扱う単元です。
本記事では、最新版カリキュラムのLOS(Learning Outcome Statement)と、この単元の重要論点を日本語で整理しました。
LM3のLOS(学習目標)
LOSは、この単元で「できるようになるべきこと」として示されている学習目標です。LM3には2つのLOSがあります。
- LOS 1:CFA協会の倫理規範と、職業上の誠実性が問題となるさまざまな状況について十分な知識を示すdemonstrate a thorough knowledge of the CFA Institute Code of Ethics and Standards of Professional Conduct by interpreting the Code and Standards in various situations involving issues of professional integrity
- LOS 2:倫理規範と職業行為基準への違反を防ぐための実務と手続を推奨するrecommend practices and procedures designed to prevent violations of the Code and Standards
LM3のまとめ
この単元の要点をまとめると、次のとおりです。
- 資本市場の健全性は、すべての参加者が公平な情報のもとで取引できるという信頼に支えられる
- 運用担当者が重要な未公表情報を得た場合は、それに基づく売買と他者への伝達を控え、コンプライアンス部門に報告
- 重要な未公表情報に該当する情報でも、モザイク理論による正当な分析の結論であれば利用可能
- 相場操縦は、市場参加者を欺く意図で価格・出来高を歪める行為。大口取引による価格支配も該当し得る
- 正当な取引戦略による価格への影響は、欺く意図がなければ相場操縦に当たらない
- 会社は情報隔壁、制限リスト、個人取引の管理によって違反を未然に防ぐ体制を整える
以下、LOSごとに重要論点を整理します。
LOS 1:運用実務における基準IIの理解
運用会社は、発行体との面談、証券会社のリサーチ、大口取引の執行などの場面で基準IIに関わります。情報の重要性と未公表性、取引の意図が判断の中心です。
- II(A):重要な未公表情報に基づく売買・推奨・伝達の禁止
- 情報を得たら公表を促し、公表まで取引を控える
- モザイク理論による正当な分析は利用可能
- II(B):虚偽情報の流布による価格操作の禁止
- II(B):取引による出来高の水増しや価格支配の禁止
LOS 2:会社として整えるべき防止策
違反防止の中心は、情報隔壁と取引の監視です。規模の小さい会社でも、実質的に同じ効果を持つ手続が必要です。
- 情報隔壁と部門間の情報伝達のコンプライアンス管理
- 制限リスト・監視リストの運用
- 従業員の個人取引・自己勘定取引の監視
- 部門の物理的分離と人員の兼任回避
- 記録の保存と全社への方針周知
効率よく学ぶには FA-Academy
CFA®︎の協会テキストは英語で分量も多く、1つひとつの単元を英語だけで理解していくのは大きな負担です。
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