【CFA®︎ L3 Ethics LM9】Application of the Code and Standards: Level III を要点解説|倫理規範と基準の適用・ウェルス・マネジメントと機関投資・倫理的意思決定フレームワーク

Learning Module 9「Application of the Code and Standards: Level III(倫理規範・基準の適用(Level III))」は、プライベート・ウェルスと機関投資家向け資産運用の場面で、取った行動と取らなかった行動の双方が倫理規範と職業行為基準に違反するかを評価し、その理由を説明する単元です。
本記事では、最新版カリキュラムのLOS(Learning Outcome Statement)と、この単元の重要論点を日本語で整理しました。
LM9のLOS(学習目標)
LOSは、この単元で「できるようになるべきこと」として示されている学習目標です。LM9には2つのLOSがあります。
- LOS 1:CFA協会の倫理規範および職業行為基準に照らして、実務・方針・行為を評価するevaluate practices, policies, and conduct relative to the CFA Institute Code of Ethics and Standards of Professional Conduct
- LOS 2:実務・方針・行為がCFA協会の倫理規範および職業行為基準に違反する、またはしない理由を説明するexplain how the practices, policies, or conduct does or does not violate the CFA Institute Code of Ethics and Standards of Professional Conduct
LM9のまとめ
この単元の要点をまとめると、次のとおりです。
- 倫理規範と職業行為基準は、職業上・倫理上の判断が必要な場面で、適切な行動の根拠となる原則
- 倫理的意思決定フレームワークは、Identify、Consider、Decide and act、Reflectの4要素で構成
- 要素の順序は固定ではないが、結果のレビューで締めくくることで今後の意思決定の改善につながる
- 評価の対象は、実際に取った行動だけでなく、取るべきだったのに取らなかった行動も含む
- プライベート・ウェルスと機関投資家向け運用の双方で、顧客への義務、雇用主への義務、利益相反が複合的に関係
- 該当する基準を参照して倫理原則を特定することが、適切な判断と行動の土台
以下、LOSごとに重要論点を整理します。
LOS 1:運用実務の行為・方針の評価
ウェルス・マネジメントや機関投資家向け運用では、顧客・雇用主・市場に対する義務が同時に関わります。取った行動と取らなかった行動の両方を、倫理規範と各基準に照らして評価します。
- 顧客への義務:忠実・注意、公正な取扱い、適合性、守秘
- 雇用主への義務と監督者の責任
- 投資判断の合理的根拠と顧客への説明
- 利益相反の開示と取引の優先順位
- 不作為(取るべき行動の欠如)も違反になり得る
LOS 2:違反の有無の判断と説明
判断の理由は、該当する基準の要求と事実関係を結びつけて説明します。倫理的意思決定フレームワークを当てはめることで、結論に至る過程を整理できます。
- Identify:関連する事実、利害関係者と負う義務、倫理原則、利益相反を特定
- Consider:状況的影響、追加的な指針、取り得る代替案を検討
- Decide and act:判断して行動
- Reflect:結果が想定どおりだったか、なぜかを振り返る
- 振り返りを通じて将来の意思決定を改善
効率よく学ぶには FA-Academy
CFA®︎の協会テキストは英語で分量も多く、1つひとつの単元を英語だけで理解していくのは大きな負担です。
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