CFA®︎ Level 1「Alternative Investments(オルタナティブ投資)」の重要公式13本を、学習単元(Learning Module)ごとに整理しました。公式ごとに数式・記号の意味・使いどころをまとめています。数式が横に長い場合は、横にスクロールしてご覧ください。
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単元(LM)一覧

Alternatives の重要公式(LM別)

LM2 Alternative Investment Performance and Returns(オルタナティブ投資のパフォーマンスとリターン)

1. GPの成功報酬リターン(ハードハードル・率ベース)
GP Performance-Fee Return (Hard Hurdle, Rate Form)
GPが受け取る成功報酬をリターンの率で表したもの(GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
成功報酬率(例:20%)
当期のファンドの総リターン
ハード・ハードル・レート(投資家に先に確保する最低収益率)
使いどころ:管理報酬を考慮しない単一期間で、ファンドのリターンとハード・ハードル・レートから、GPが受け取る成功報酬をリターンの率として求める式。
2. GPの成功報酬リターン(キャッチアップ付き・率ベース)
GP Performance-Fee Return with Catch-Up (Rate Form)
GPが受け取る成功報酬をリターンの率で表したもの(GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
キャッチアップ・リターン(cu = catch-up。GPが優先的に受け取る分)
成功報酬率
当期のファンドの総リターン
ソフト・ハードル・レート
使いどころ:ソフト・ハードルとキャッチアップ条項がある場合に、GPがキャッチアップ分を先に受け取り、残りの超過分を分配するときのGPのリターンを求める式。
3. レバレッジ後から元(無レバレッジ)リターンを逆算
Recovering Unleveraged Return from Leveraged Return
レバレッジをかけない場合の資産リターン
自己資金(自己資本)の投資額
レバレッジをかけた後の自己資金に対するリターン
借入額
借入金利
使いどころ:レバレッジをかけた後のリターンと借入コストから、レバレッジをかけない場合の資産リターンを逆算する式。
4. 証拠金からの最大レバレッジ比率
Maximum Leverage Ratio from Margin
最大レバレッジ倍率(ポジション÷自己資金)
最低証拠金率(ポジションに対して必要な自己資金の割合)
使いどころ:最低証拠金率の逆数として、自己資金に対して取れる最大のレバレッジ倍率を求める式。
5. GP報酬(金額)と投資家リターン(報酬を独立計算)
GP Fee (Currency) and Investor Return, Fees Independent
GPが受け取る報酬総額(金額。GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
期末のファンド価値(報酬控除前)
運用報酬(管理報酬)率。期末価値に掛ける
期初のファンド価値
成功報酬率(例:20%)
投資家(i = investor)の報酬控除後リターン
使いどころ:管理報酬と成功報酬をそれぞれ独立に計算する場合の、GPが受け取る報酬総額と投資家の純リターンを求める式。
6. GP報酬(成功報酬を運用報酬控除後に計算)
GP Fee, Incentive Net of Management Fee
GPが受け取る報酬総額(金額。GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
期末のファンド価値(報酬控除前)
運用報酬(管理報酬)率。期末価値に掛ける
期初のファンド価値
成功報酬率(例:20%)
使いどころ:成功報酬を管理報酬控除後の利益に対して課す場合の、GPが受け取る報酬総額を求める式。独立計算より報酬は小さくなる。
7. GP報酬(運用報酬控除後・ハードハードル付き)
GP Fee, Net of Management Fee with Hard Hurdle
GPが受け取る報酬総額(金額。GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
期末のファンド価値(報酬控除前)
運用報酬(管理報酬)率。期末価値に掛ける
期初のファンド価値
ハード・ハードル・レート(投資家に先に確保する最低収益率)
成功報酬率(例:20%)
使いどころ:管理報酬控除後の価値がハード・ハードルを上回った分にだけ成功報酬を課す場合の、GPが受け取る報酬総額を求める式。
8. ハイウォーターマーク付き成功報酬
Incentive Fee with High-Water Mark
GPが受け取る報酬総額(金額。GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
当期末(t時点)のファンド価値
運用報酬(管理報酬)率。期末価値に掛ける
ハイ・ウォーター・マーク(High-Water Mark):過去の報酬控除後の最高値
成功報酬率(例:20%)
使いどころ:ハイ・ウォーター・マークを上回った分にだけ成功報酬を課す場合の、GPが受け取る報酬総額を求める式。過去に下落した後の期間の報酬計算に使う。
9. ソフトハードル付き成功報酬
Incentive Fee with Soft Hurdle
成功報酬の金額
成功報酬率
期初・期末のファンド価値(P_1 − P_0 は当期の利益全体)
当期のファンドのリターン
ソフト・ハードル・レート
使いどころ:リターンがソフト・ハードルを超えた場合に、利益全体に課される成功報酬の額を求める式。
10. 投下資本倍率(MOIC・マネーマルチプル)
Multiple of Invested Capital (MOIC / Money Multiple)
投下資本倍率(Multiple of Invested Capital)
実現価値(売却済み投資の回収額)
未実現価値(保有中の残余資産の評価額)
総投下資本(払込資本−運用報酬・費用)
使いどころ:実現価値と未実現価値の合計を投下資本で割り、投資額が何倍になったかを簡便に測る式。プライベート・エクイティや不動産の成果測定に使う。
11. キャリードインタレスト(ハードハードル・キャッチアップなし)
Carried Interest, Hard Hurdle (No Catch-Up)
GPのキャリード・インタレスト(成功報酬。GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
キャリー率(例:20%)
総利益(売却額−投下資本)
優先リターン=資本×ハードル率×年数(単利)
使いどころ:分配ウォーターフォールで、優先リターンを超えた利益だけにGPのキャリード・インタレストが課される場合(キャッチアップなし)の額を求める式。
12. キャリードインタレスト(ソフトハードル・フルキャッチアップ)
Carried Interest, Soft Hurdle with Full Catch-Up
GPがキャッチアップとして優先的に受け取る額
優先リターン(Preferred return=資本×ハードル率×年数)
キャリー率
GPのキャリード・インタレストの総額(GP = General Partner:ファンドを運営する無限責任組合員)
総利益
使いどころ:ソフト・ハードルとフル・キャッチアップがある場合に、GPのキャッチアップ額と、最終的に総利益の一定割合となるキャリード・インタレストを求める式。

LM6 Hedge Funds(ヘッジファンド)

この単元の要点解説:LM6 ヘッジファンド
13. ファンド・オブ・ファンズの純リターン(二重報酬)
Fund-of-Funds Net Return (Double-Layer Fees)
FOF(Fund of Funds:ファンド・オブ・ファンズ)投資家の純リターン
投資先ヘッジファンドの報酬控除後の利益(金額)
FOF自身の運用報酬(Mgmt = Management)
FOF自身の成功報酬
投資家の当初投資額
使いどころ:投資先ファンドの報酬控除後のリターンから、さらにファンド・オブ・ファンズ自身の報酬を差し引いて、投資家の純リターンを求める式。

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