CFA®︎ Level 1「Alternative Investments(オルタナティブ投資)」で使われる重要用語を、学習単元(Learning Module)ごとに英語・日本語訳・意味の3点セットで整理しました。全7単元・64語を収録しています。英語の協会テキストを読むときの辞書代わりにお使いください。
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単元(LM)一覧

Alternatives の重要用語(LM別)

LM1 Alternative Investment Features, Methods, and Structures(オルタナティブ投資の特徴・手法・ストラクチャー)

Alternative Investments
オルタナティブ投資
上場株式・債券・現金といった伝統的資産以外への投資の総称。プライベート・キャピタル、実物資産、ヘッジファンドを含み、投資期間の長さや流動性の低さを伴う。
Private Capital
プライベート・キャピタル
公開市場の外で非公開企業などに供給される資金の総称。株式による資金提供のプライベート・エクイティと、貸付によるプライベート・デットから成る。
General Partner (GP)
ジェネラル・パートナー(GP)
リミテッド・パートナーシップで、ファンドの運用と投資判断を担う当事者。通常はファンド運用会社が務め、ファンドの債務に無限責任を負う。
Limited Partner (LP)
リミテッド・パートナー(LP)
リミテッド・パートナーシップに資金を拠出する投資家。運用には関与せず、責任は出資額までに限定される。
Co-Investment
共同投資(コ・インベストメント)
ファンドのLPが、ファンドを通じた投資に加えて特定の案件にファンドと並んで直接出資する方法。報酬負担が軽く案件を選べる一方、投資家側の専門性が求められる。
Management Fee
管理報酬
運用資産額やコミットメント額に対して一定率で課される報酬。運用成果にかかわらず発生し、ファンドの運営費用を賄う。
Performance Fee (Carried Interest)
成功報酬(キャリード・インタレスト)
ファンドの利益に対して一定割合でGPが受け取る報酬。プライベート・エクイティではキャリード・インタレストと呼ばれ、運用者と投資家の利害の一致を図る。
Hurdle Rate
ハードル・レート
GPが成功報酬を受け取るためにファンドが上回る必要のある最低リターン。LPに優先的に配分される優先リターンとして設定されることが多い。
Catch-Up Clause
キャッチアップ条項
ハードル・レートを超えた後の利益をGPに優先的に配分し、GPの取り分を所定の分配比率に追いつかせる条項。
Distribution Waterfall
分配ウォーターフォール
ファンドの分配金をLPとGPにどの順序・比率で配るかを定めたルール。ファンド全体で計算するヨーロピアン型(ホール・オブ・ファンド)と、案件ごとに計算するアメリカン型がある。

LM2 Alternative Investment Performance and Returns(オルタナティブ投資のパフォーマンスとリターン)

Capital Call (Drawdown)
キャピタル・コール
ファンドのGPが、LPがコミットした資金のうち必要な額を投資の実行に合わせて払い込ませること。コミットメント、投下、分配という投資ライフサイクルの一段階。
J-Curve Effect
Jカーブ効果
ファンドの初期は報酬・費用の負担や投資の未成熟により累積リターンがマイナスとなり、その後の価値向上と分配によってプラスに転じるパターン。
Internal Rate of Return (IRR)
内部収益率(IRR)
投資から生じるキャッシュフローの現在価値合計をゼロにする割引率。キャッシュフローの時期と金額を反映する金額加重型のリターン指標。
Multiple of Invested Capital (MOIC)
投下資本倍率(MOIC)
実現価値と未実現価値の合計を投下資本の総額で割った倍率。計算が簡便な一方、キャッシュフローの時期を考慮しない。
Hard Hurdle Rate
ハード・ハードル・レート
ハードル・レートを上回った部分の利益だけに成功報酬を課す方式。ハードル超過時に利益全体へ課すソフト・ハードルより、GPの報酬は小さくなる。
Soft Hurdle Rate
ソフト・ハードル・レート
リターンがハードル・レートを上回った場合に、ハードル分を含む利益全体に成功報酬を課す方式。ハードルを下回れば成功報酬は発生しない。
High-Water Mark
ハイ・ウォーター・マーク
ファンド価値の過去最高値(報酬控除後)。これを上回った部分にだけ成功報酬を課すことで、損失を回復する前に同じ利益へ二重に報酬が課されるのを防ぐ。
Clawback Provision
クローバック条項
GPが過去に受け取った成功報酬のうち、最終的な成果に照らして過大となった分を、LPに返還させる条項。
Founders’ Share Class
ファウンダー・シェア・クラス
ファンド設立初期の投資家向けに、管理報酬や成功報酬の料率を引き下げた持分クラス。立ち上げ時の資金集めを促す目的で設けられる。

LM3 Investments in Private Capital: Equity and Debt(プライベート・キャピタル:エクイティとデット)

Private Equity
プライベート・エクイティ
非公開企業の株式への投資、またはそれを行うファンド。構想段階から成熟期まで事業のさまざまな段階で資金を提供し、経営への関与を通じて価値向上を図る。
Leveraged Buyout (LBO)
レバレッジド・バイアウト(LBO)
多額の借入を用いて企業の支配権を取得する買収。経営陣が主導するMBOや、外部の経営陣によるMBIを含む。
Venture Capital
ベンチャー・キャピタル
創業前後から事業拡大期までのスタートアップ企業に株式で資金を提供する投資。成長段階に応じてプレシード・シード、アーリー、レイターに分かれる。
Growth Equity
グロース・エクイティ
事業基盤が確立し、事業拡大や買収のための成長資金を必要とする比較的成熟した企業に対して、少数持分を取得して行う投資。
Private Debt
プライベート・デット
投資家が非公開企業などに直接提供する負債性の資金。ダイレクト・レンディング、メザニン・ローン、ベンチャー・デット、ディストレスト・デットなどの類型がある。
Direct Lending
ダイレクト・レンディング
銀行を介さずに、ファンドなどの投資家が企業に直接行う貸付。通常はシニアで担保付きとなり、利息と元本返済がリターンの中心となる。
Mezzanine Debt
メザニン・デット
シニア債より弁済順位が劣後する負債。より高い利回りに加え、ワラントなど株式に転換し得る権利が付くことが多い。
Distressed Debt
ディストレスト・デット
経営難や破綻に近い状態にある企業の負債を割安な価格で取得する投資。再建や再編を通じた価値回復からリターンを得る。
Unitranche Debt
ユニトランシェ・デット
シニア・ローンと劣後ローンを1つの融資にまとめ、単一の金利で提供するプライベート・デット。借り手は資金調達を簡素化できる。
Vintage Year
ビンテージ・イヤー
ファンドが設定され投資を開始した年。その時点の評価水準と経済環境が実現リターンに大きく影響するため、設定年を分散させることでその影響を和らげる。

LM4 Real Estate and Infrastructure(不動産とインフラ)

この単元の要点解説:LM4 不動産とインフラ
Commercial Real Estate
商業不動産
オフィス、小売・商業施設、倉庫・物流施設など、賃貸収入を目的とする事業用の不動産。住宅不動産と並ぶ不動産の2大セクターの一つ。
Real Estate Investment Trust (REIT)
不動産投資信託(REIT)
主に賃貸収入を生む不動産を保有・運用し、利益の大部分を投資家に分配する上場ビークル。不動産への公開・間接のエクイティ投資にあたる。
Appraisal-Based Index
鑑定評価ベースの指数
取引価格ではなく不動産鑑定士の評価額をもとに算出される不動産指数。評価が過去の値に引きずられるため、ボラティリティや相関が平滑化されやすい。
Economic Infrastructure
経済インフラ
交通(道路・空港・港湾)、公益(上下水道・送電)、エネルギー、通信など、経済活動を支える基盤となるインフラ資産。
Social Infrastructure
社会インフラ
学校、病院、刑務所など、地域社会に不可欠な公共サービスを提供するための施設。経済インフラと並ぶインフラの分類。
Greenfield Investment
グリーンフィールド投資
これから建設されるインフラ資産への投資。建設リスクや需要の不確実性を負うため、開発段階の中で期待リターンとリスクが最も高い。
Brownfield Investment
ブラウンフィールド投資
既存のインフラ資産を取得し、必要に応じて改修・拡張して運営する投資。稼働実績がある分、グリーンフィールドよりリスクが低い。
Public-Private Partnership (PPP)
官民連携(PPP)
政府と民間事業者が契約に基づいて、公共インフラの資金調達・建設・運営を分担する仕組み。民間資金をインフラ整備に活用する手段となる。

LM5 Natural Resources(天然資源)

この単元の要点解説:LM5 天然資源
Raw Land
更地
建物などが建っていない未開発の土地。賃料や作物のようなインカムを生まないため、リターンは価格変化だけから生じる。
Timberland
森林(ティンバーランド)
木材を生産する森林への投資。木材の成長と伐採・販売によるインカムに加え、伐採時期を選べるため木材価格の動きに応じて生産を先送りできる。
Farmland
農地
作物の生産に用いる土地への投資。土地価格の変化に加え、定期的に収穫する作物の販売からインカムを得て、その額は作物価格と収量に左右される。
Contango
コンタンゴ
コモディティの先物(フォワード)価格がスポット価格を上回っている状態。保管料などの保有コストが現物保有の便益を上回るときに生じる。
Backwardation
バックワーデーション
コモディティの先物(フォワード)価格がスポット価格を下回っている状態。コンビニエンス・イールドなど現物保有の便益が保有コストを上回るときに生じる。
Roll Return (Roll Yield)
ロール・リターン
満期が近い先物を売却し、より期先の先物に乗り換える際に、両者の価格差から生じるリターン。バックワーデーションでは正、コンタンゴでは負となる。
Collateral Yield
担保利回り(コラテラル・イールド)
先物ポジションの担保(証拠金)として差し入れた資金を無リスク資産で運用して得られる利息。先物のトータル・リターンの構成要素の一つ。

LM6 Hedge Funds(ヘッジファンド)

この単元の要点解説:LM6 ヘッジファンド
Hedge Fund
ヘッジファンド
機関投資家や富裕層から資金を集める私募の投資ビークル。レバレッジ、空売り、デリバティブなどを柔軟に用いる運用手法に特徴があり、資産クラスではない。
Lockup Period
ロックアップ期間
ファンドへの投資後、投資家が解約できない一定の期間。解約通知期間や解約頻度の制限とあわせて、ファンドの流動性管理に用いられる。
Side Letter
サイド・レター
ファンドの募集文書とは別に、特定の投資家とだけ結ぶ合意書。報酬、情報開示、解約などの条件をその投資家向けに変更する。
Fund of Funds
ファンド・オブ・ファンズ
複数のヘッジファンドに分散投資するファンド。分散と運用者選定の専門性を提供する一方、投資先ファンドと自身の報酬が二重にかかる。
Master-Feeder Structure
マスター・フィーダー構造
税務上の立場が異なる投資家の資金を複数のフィーダー・ファンドで集め、1つのマスター・ファンドにまとめて運用する構造。
Equity Market Neutral
エクイティ・マーケット・ニュートラル
割安な株式の買いと割高な株式の売りを組み合わせ、市場全体の動きへのエクスポージャーをほぼゼロにする戦略。銘柄選択からのリターンを狙う。
Merger Arbitrage
合併アービトラージ
公表された合併・買収案件で、被買収企業の株式を買い、株式交換の場合は買収企業の株式を売ることで、案件成立までの価格差を狙うイベント・ドリブン戦略。
Global Macro
グローバル・マクロ
金利、為替、経済成長などマクロ経済の見通しに基づき、株式・債券・通貨・コモディティなど幅広い市場でポジションを取る戦略。
Survivorship Bias
生存者バイアス
運用成績が悪く解散・報告停止したファンドがデータベースから除かれることで、ファンド全体のリターンが実態より高く見える偏り。
Backfill Bias
バックフィル・バイアス
ファンドがデータベースに新規登録される際に、好調だった過去の成績がさかのぼって追加されることで、リターンが実態より高く見える偏り。

LM7 Introduction to Digital Assets(デジタル資産入門)

この単元の要点解説:LM7 デジタル資産入門
Distributed Ledger Technology (DLT)
分散型台帳技術(DLT)
ネットワークの参加者が同じ台帳のコピーを共有し、コンセンサス・プロトコルに従って取引記録を検証・更新する技術。中央の管理者を必要としない。
Blockchain
ブロックチェーン
取引記録をまとめたブロックを暗号技術で時系列に連結していく分散型台帳の一形態。過去の記録を改ざんすることが極めて難しい。
Permissionless Network
パーミッションレス型ネットワーク
誰でも参加して取引の検証や台帳の閲覧ができる、参加者の制限がない分散型台帳のネットワーク。ビットコインが代表例。
Permissioned Network
パーミッションド型ネットワーク
参加者や権限が管理者によって限定されている分散型台帳のネットワーク。金融機関間の決済など特定の用途に使われる。
Proof of Work (PoW)
プルーフ・オブ・ワーク(PoW)
大量の計算処理(マイニング)を最初に解いた参加者が新たなブロックを追加する権利を得るコンセンサス・プロトコル。電力消費が大きい。
Proof of Stake (PoS)
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)
暗号資産の保有・預け入れ(ステーク)の量に応じて、取引を検証しブロックを追加する参加者を選ぶコンセンサス・プロトコル。PoWより消費電力が小さい。
Smart Contract
スマート・コントラクト
あらかじめ定めた条件が満たされると、ブロックチェーン上で自動的に実行されるプログラム化された契約。仲介者なしで取引を執行できる。
Stablecoin
ステーブルコイン
法定通貨や他の資産に価値を連動させるよう設計された暗号資産。価格変動を抑えることで、決済や価値の保存への利用を目指す。
Non-Fungible Token (NFT)
非代替性トークン(NFT)
デジタル・アートなど特定の資産の所有権を表す、他と交換できない唯一のトークン。1単位ずつが同質なビットコインなどとは異なる。
Decentralized Finance (DeFi)
分散型金融(DeFi)
オープンソースのコードとスマート・コントラクトを用いて、貸借や取引などの金融サービスを中央の仲介者なしで提供する仕組み。

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