Learning Module 8「Exchange Rate Calculations(為替レートの計算)」は、クロスレートの計算と解釈、スポット・レートとフォワード・レートと金利の間の裁定関係、フォワード・ポイントや変化率を用いたフォワード・レートの計算、フォワード・ディスカウントとプレミアムの解釈を扱う単元です。

本記事では、最新版カリキュラムのLOS(Learning Outcome Statement)と、この単元の重要論点を日本語で整理しました。

LM8のLOS(学習目標)

LOSは、この単元で「できるようになるべきこと」として示されている学習目標です。LM8には2つのLOSがあります。

  1. LOS 1:通貨のクロスレートを計算・解釈するcalculate and interpret currency cross-rates
  2. LOS 2:スポット・レート、フォワード・レート、金利の間の裁定関係を説明し、ポイントまたはパーセンテージでフォワード・レートを計算し、フォワード・ディスカウントやプレミアムを解釈するexplain the arbitrage relationship between spot and forward exchange rates and interest rates, calculate a forward rate using points or in percentage terms, and interpret a forward discount or premium

LM8のまとめ

この単元の要点をまとめると、次のとおりです。

  • 市場で直接提示されていない2通貨間の為替レートをクロスレートと呼び、通常の通貨ペアの提示レートから計算できる
  • クロスレートの計算では、提示レートの1つを逆数にして通貨を打ち消す必要がある場合がある
  • 為替レートの不整合は裁定機会を生むが、市場の効率性によりまれ
  • フォワード・レートのスポット・レートに対するプレミアム・ディスカウントは、フォワード・ポイント(スワップ・ポイント)で提示される
  • フォワード・レートは、スポット・レート、金利差、フォワード契約の期間と関係している
  • これら4つの変数は相互に関係しているため、どれか1つを他の3つから計算できる

以下、LOSごとに重要論点を整理します。

LOS 1:クロスレートの計算

クロスレートは、共通の第3の通貨(通常は米ドル)を介して2通貨間のレートを求めるものです。通貨を分数として扱い、共通通貨が打ち消されるように掛け合わせ、必要なら一方を逆数にします。

  • 表記A/B:基準通貨B 1単位あたりの価格通貨Aの量
  • 共通通貨が分子と分母で打ち消し合うように組み合わせる
  • 必要に応じて一方の提示レートを逆数にする
  • ディーラーの提示クロスレートと計算値が乖離すれば三角裁定の機会
  • 多くの通貨は小数点以下4桁、円は2桁で提示
CAD/EUR = CAD/USD × USD/EUR

LOS 2:フォワード・レートと金利平価

フォワード・レートは、カバー付き金利平価による裁定関係で決まります。金利の低い通貨はフォワードでプレミアム、金利の高い通貨はディスカウントとなり、その差はフォワード・ポイントで提示されます。

  • フォワード・ポイント:フォワード・レートとスポット・レートの差(多くの通貨では1万分の1単位)
  • F > S:基準通貨がフォワード・プレミアム、F < S:フォワード・ディスカウント
  • 価格通貨の金利が基準通貨の金利より高いと、基準通貨はフォワード・プレミアム
  • パーセンテージ表示:(F − S)/S
  • 期間が長いほど、金利差が大きいほど、フォワード・ポイントの絶対値は大きい
F(f/d) = S(f/d) × /

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