CFA®︎ Level 2「Alternative Investments(オルタナティブ投資)」の重要公式14本を、学習単元(Learning Module)ごとに整理しました。公式ごとに数式・記号の意味・使いどころをまとめています。数式が横に長い場合は、横にスクロールしてご覧ください。
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単元(LM)一覧

Alternatives の重要公式(LM別)

LM1 Introduction to Commodities and Commodity Derivatives(コモディティとコモディティ・デリバティブ入門)

1. コモディティ価格リターン(スポット)
Commodity Price (Spot) Return
価格リターン(先物価格の変化率)
現在の先物価格
前期の先物価格
使いどころ:コモディティ先物の価格の変化率を求める式。先物のトータル・リターンを構成する要素の一つとなる。
2. コモディティ・ロールリターン(ロール利回り)
Commodity Roll Return (Roll Yield)
ロール・リターン(限月乗り換えによるリターン)
期近限月の終値
期先(より長い限月)の終値
ロール対象ポジションの割合(例:5日で分割なら20%/日)
使いどころ:期近から期先の限月へ乗り換える際の価格差からロール・リターンを求める式。先物カーブの形状がリターンに与える影響の把握に使う。
3. コモディティ先物の総リターン
Commodity Futures Total Return
完全担保の先物投資のトータル・リターン
先物価格の変化率(スポット利回り)
限月乗換の会計的リターン(ロール利回り)
担保(現金・国債)の利回り。期間按分する
使いどころ:完全担保の先物投資のトータル・リターンを、価格リターン、ロール・リターン、担保リターンの合計として求める式。

LM2 Overview of Types of Real Estate Investment(不動産投資の種類)

この単元の要点解説:LM2 不動産投資の種類
4. 純営業収益(NOI)
Net Operating Income (NOI)
純営業収益(Net Operating Income):利払・税・減価償却控除前
実効総収入(Effective Gross Income)=総潜在賃料−空室損−未回収+その他収入・費用回収
運営費(管理料・その他運営費等)
使いどころ:有効総収入から営業費用を差し引き、不動産の純営業収益を求める式。キャップレートや割引キャッシュフロー(DCF)法による不動産評価の出発点となる。
5. 直接還元法・キャップレート
Direct Capitalization / Cap Rate
物件価値
翌期の(期待)純営業収益(Net Operating Income)
キャップレート(還元利回り、Capitalization rate)
要求収益率(割引率)
NOIの一定成長率
使いどころ:翌期のNOIをキャップレートで割って不動産の価値を求める式。NOIが安定的に成長する物件の評価に用いる。
6. 不動産DCF評価(保有期間+ターミナル)
Real Estate DCF Value
物件価値
第1年・第2年…第n年の純営業収益(Net Operating Income)
割引率(要求収益率)
保有年数
第n年末のターミナル価値(Terminal Value:売却額)
使いどころ:保有期間の各年のNOIと期末の売却価値を割り引いて不動産の価値を求める式。NOIの変動が見込まれる物件の評価に使う。
7. ターミナル価値(不動産)
Terminal Value (Real Estate)
第n年末のターミナル価値(Terminal Value)
最終年(第n年)の純営業収益(Net Operating Income)
第n年以降の一定成長率
割引率
売却翌年(第n+1年)のNOI
売却時点の還元利回り(ターミナル・キャップレート)
使いどころ:保有期間末の不動産の売却価値を、翌年のNOIをターミナル・キャップレートで還元して求める式。
8. 取引事例比較法
Sales Comparison Approach
対象物件の推定価値
比較物件j(j = 1, …, k)の調整前単価(価格/ft²)
比較物件jの調整率合計(築年・立地・面積・時点等)
比較物件の数
対象物件の面積(ft²)
使いどころ:類似物件の取引単価に差異調整を加えて平均し、面積を掛けて対象物件の価値を求める式。取引事例比較法で用いる。
9. 原価法(再調達原価法)
Cost Approach
物件価値の推定
同一建物の再調達(建設)原価(開発者利益・許認可費含む)
累計減価(経年・機能・経済的減価)
土地価値
使いどころ:建物の再調達原価から減価を差し引き、土地の価値を加えて不動産の価値を求める式。原価法で用いる。

LM3 Investments in Real Estate through Publicly Traded Securities(上場証券を通じた不動産投資)

この単元の要点解説:LM3 上場証券を通じた不動産投資
10. 1株当たり純資産価値(NAVPS)
Net Asset Value per Share (NAVPS)
1株当たり純資産価値(Net Asset Value Per Share)
翌12か月の予想純営業収益(NOI = Net Operating Income。直近NOI×(1+成長率))
還元利回り(営業用不動産価値の推定に使用)
現金・開発用土地等その他資産の簿価/時価
総負債(繰延税金等は除く)
発行済株式数
使いどころ:翌期NOIをキャップレートで還元した不動産価値に他の資産を加え、負債を差し引いて株式数で割り、不動産投資信託(REIT)の1株当たり純資産価値を求める式。
11. 営業資金(FFO)
Funds From Operations (FFO)
営業資金(Funds From Operations)
純利益(Net Income。GAAPベース)
不動産の減価償却費・償却費(Depreciation and Amortization)
不動産売却損(加算)・売却益(減算)
使いどころ:純利益に減価償却費を加え、不動産売却損益を除いて不動産投資信託(REIT)のFFOを求める式。REITの経常的な収益力の測定に用いる。
12. 調整後営業資金(AFFO)
Adjusted Funds From Operations (AFFO)
調整後営業資金(Adjusted Funds From Operations)
営業資金(Funds From Operations)
非現金賃料調整(ストレートライン賃料による直線化分)
維持的資本支出(Capex = Capital Expenditure)・リーシング費用
使いどころ:FFOから非現金賃料と維持的資本支出を差し引いてAFFOを求める式。持続的な配当支払能力の測定に用いる。
13. P/AFFO・P/FFO倍率と株価評価
P/AFFO (P/FFO) Multiple and Value
現在株価
1株当たりAFFO(Adjusted Funds From Operations、調整後営業資金。=AFFO÷株数)
倍率法による理論株価
比較対象のP/AFFO(P/FFO)倍率。FFO = Funds From Operations
使いどころ:株価を1株当たりAFFO(または営業資金(FFO))で割った倍率を求め、同業の倍率を用いて不動産投資信託(REIT)株式の価値を推定する式。

LM4 Hedge Fund Strategies(ヘッジファンド戦略)

この単元の要点解説:LM4 ヘッジファンド戦略
14. ファンド・オブ・ファンズの手数料控除後リターン
Fund-of-Funds Net-of-Fee Return
手数料控除後(net)リターン
グロス(手数料前)リターン
管理報酬率(management fee)
成功報酬率(incentive fee。管理報酬控除後の利益に課す)
使いどころ:総リターンから管理報酬と成功報酬を差し引き、投資家が得る報酬控除後のリターンを求める式。ファンド・オブ・ファンズの報酬の影響を把握する場面で使う。

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