CFA®︎ Level 3「Derivatives and Risk Management(デリバティブとリスク管理)」で使われる重要用語を、学習単元(Learning Module)ごとに英語・日本語訳・意味の3点セットで整理しました。全3単元・30語を収録しています。英語の協会テキストを読むときの辞書代わりにお使いください。
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単元(LM)一覧

Derivatives and Risk Management の重要用語(LM別)

LM1 Options Strategies(オプション戦略)

この単元の要点解説:LM1 オプション戦略
Synthetic Long Forward
合成ロング・フォワード
同じ原資産・行使価格・満期のコールを買いプットを売って作るポジション。原資産のフォワードの買いと同じ損益特性を持つ。逆の組合せは合成ショートとなる。
Delta
デルタ
原資産価格の小さな変化に対するオプション価格の変化の比率。ポジション全体の原資産への感応度を把握し、ヘッジ量を決める際に用いる。
Gamma
ガンマ
原資産価格の変化に対するデルタの変化の比率。ガンマが大きいほど、原資産価格が動いたときにデルタが大きく変わり、ヘッジの調整が頻繁に必要になる。
Covered Call
カバード・コール
原資産を保有しながら、その原資産のコールを売る戦略。プレミアム収入で利回りを高めたり目標価格で売却したりできるが、行使価格を超える値上がり益は放棄する。
Protective Put
プロテクティブ・プット
原資産を保有しながらプットを買う戦略。値上がりの可能性を残したまま、損失を「現在価格−行使価格+プレミアム」に限定する保険の役割を果たす。
Bull Call Spread
ブル・コール・スプレッド
低い行使価格のコールを買い、高い行使価格のコールを売る戦略。上昇予想を低コストで表現でき、最大利益と最大損失がともに限定される。
Long Straddle
ロング・ストラドル
同じ行使価格・満期のコールとプットを両方買う戦略。方向を問わず価格が大きく動けば利益となり、ボラティリティの上昇を見込む場合に使う。
Collar
カラー
保有資産に対してOTMのプットを買い、OTMのコールを売る戦略。売ったコールのプレミアムでプットの費用を賄い、損益の幅を上下に限定する。
Calendar Spread
カレンダー・スプレッド
同じ種類・行使価格で満期の異なるオプションを売りと買いで組み合わせる戦略。短期のオプションの方が時間価値の減少が速いことや、将来のボラティリティの見通しを利用する。
Volatility Skew
ボラティリティ・スキュー
オプションの市場価格から逆算したインプライド・ボラティリティが、OTMプット側で高くOTMコール側で低くなる形状。下落への保険需要を反映し、株式オプションで一般的に見られる。

LM2 Swaps, Forwards, and Futures Strategies(スワップ・フォワード・先物の戦略)

Basis Point Value (BPV)
ベーシス・ポイント・バリュー
利回りが1ベーシス・ポイント変化したときの債券やポートフォリオの価値の変化額。修正デュレーション×0.0001×時価で求め、先物によるデュレーション調整の枚数計算に用いる。
Cheapest-to-Deliver (CTD) Bond
最割安受渡銘柄(CTD)
債券先物の受渡適格銘柄のうち、売り手にとって受け渡すのが最も有利な銘柄。債券先物の価格とデュレーションはCTDの動きに連動する。
Conversion Factor (CF)
交換比率(コンバージョン・ファクター)
クーポンや満期の異なる受渡適格銘柄を、債券先物の標準物に換算するための調整係数。受渡時の支払額や、ヘッジに必要な先物枚数の計算に用いる。
Cross-Currency Basis Swap
クロス・カレンシー・ベーシス・スワップ
期初と期末に異なる通貨の元本を交換し、期中は各通貨の変動金利を交換するスワップ。外貨の資金調達や為替リスク管理に使い、ベーシスはカバー付き金利平価からの乖離を反映する。
Total Return Swap
トータル・リターン・スワップ
株式や株価指数の配当を含むトータル・リターンと、固定金利や変動金利などを交換するスワップ。現物を売買せずに株式エクスポージャーを増減できる。
Cash Equitization
キャッシュ・エクイタイゼーション
ポートフォリオ内で意図せず保有している現金に、株価指数先物などで株式エクスポージャーを持たせる戦略。現金保有による機会損失(キャッシュ・ドラッグ)を抑える。
VIX Futures
VIX先物
S&P500のオプションから算出されるインプライド・ボラティリティ指数(VIX)を原資産とする先物。将来のボラティリティの水準や変化の時期に対する見通しを表現・推定するのに使う。
Variance Swap
分散スワップ(バリアンス・スワップ)
一定期間の実現分散と、契約時に定めた分散ストライクの差に分散ノーショナルを掛けて決済するスワップ。買い手は実現ボラティリティがストライクを上回れば利益を得る。
CPI Swap
CPIスワップ(インフレ・スワップ)
固定金利と、消費者物価指数の変化率に連動する支払いを交換するスワップ。その固定レートから市場が予想するインフレ率を読み取ることができる。
Fed Funds Futures
FF金利先物
米国の実効フェデラル・ファンド金利の月中平均に連動する先物。価格から市場の予想金利を求め、次回FOMCでの政策金利変更の確率を推定するのに使う。

LM3 Currency Management: An Introduction(通貨マネジメント入門)

この単元の要点解説:LM3 通貨マネジメント入門
Domestic-Currency Return
国内通貨建てリターン
外貨建て資産の投資家にとってのリターン。(1+外貨建て資産リターン)×(1+外貨の変化率)−1で求め、資産リターンと為替変動の両方を反映する。
Currency Overlay
通貨オーバーレイ
原資産の運用とは切り離して、外部の専門運用者などが通貨エクスポージャーを管理し、通貨からのアルファを積極的に追求する運用形態。
Carry Trade
キャリー・トレード
低金利通貨で資金を調達し、高金利通貨で運用して金利差を得る取引。カバーなし金利平価が短中期で成り立たないことを利用するが、危機時の急激な巻き戻しで大きな損失を被りうる。
Forward Rate Bias
フォワード・レート・バイアス
フォワード・レートが将来のスポット・レートの不偏予測値にならず、実際のスポットがフォワードの示す方向ほど動かない傾向。フォワード・プレミアムの通貨を売りディスカウントの通貨を買う取引の根拠となる。
FX Swap
為替スワップ(FXスワップ)
同じ通貨ペアについてスポット取引とフォワード取引を反対方向で同時に行う取引。満期を迎えたフォワードのヘッジを乗り換える(ロールする)際に用いる。
Roll Yield (Currency Hedge)
ロール・イールド
フォワードでヘッジを継続する際に、フォワード・レートとスポット・レートの差(フォワード・ポイント)から生じる損益。ヘッジの向きと通貨のプレミアム・ディスカウントにより有利にも不利にも働く。
Risk Reversal
リスク・リバーサル
OTMのプットを買いOTMのコールを売る(または逆の)組合せ。通貨ヘッジでは、コール売りのプレミアムでプットの費用を相殺し、上昇余地を手放す代わりにヘッジコストを抑える。
Cross Hedge (Proxy Hedge)
クロス・ヘッジ(プロキシ・ヘッジ)
ヘッジ対象の通貨そのものではなく、相関の高い別の通貨などを用いてヘッジすること。ヘッジ手段と対象の値動きのずれによるベーシス・リスクが残る。
Minimum-Variance Hedge Ratio
最小分散ヘッジ比率
国内通貨建てリターンの分散を最小にするヘッジ比率。国内通貨建てリターンを為替変化率に回帰した傾きで、相関×国内通貨建てリターンの標準偏差÷為替の標準偏差で求める。
Non-Deliverable Forward (NDF)
ノン・デリバラブル・フォワード(NDF)
満期に元本の通貨を受け渡さず、約定レートと実勢レートの差額だけを主要通貨で決済するフォワード。資本規制のある新興国通貨のヘッジに用いられる。

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